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朝10時半新宿発の京王線。帽子に眼鏡の女性が電車に乗り込もうとしてホームとの隙間に片足を入れてすとんと落ちてしまった。「大丈夫ですか!」とホームにいたおばちゃんが声をかけた。その声が大きくて車内に座っているみんながそっちを見る。女性はすぐに起き上がったけれど、線路になにか落としたらしい。多分靴。電車内にいた男性が外に出て「そこに駅員さんいるんで呼んできます」みたいなことをおそらく言って、右に駆けていった。女性は電車とホームの隙間を覗き込んでいる。携帯は持っているのでやっぱり靴が落ちだんだろう。駅員さんがやってきて「すいません、電車でちゃうんで、電車出てからになります」と女性にいう。声が車内まで聞こえる。いつのまにかおばちゃんも男性もいなくなっている。女性が一呼吸おいて「電車乗らないといけないんですけど」と言い始めた。僕はびっくりしてしまった。駅員さんは「それはちょっとお客様の方で・・」みたいなことを言っていたが聞き取れない。女性はおそらく駅員さんに特に返事をせず、左に歩き出した。開いたドアからちらっと見えた左足が靴下だった。女性は自分が落ちた場所の目の前のドアから入って目立つことを避けたのか二つ左のドアから左足が靴下のまま乗車した。わからない。靴を片方犠牲にまでしてこの32分発準特急に乗らなくてはいけない理由とは・・・。

僕は千歳烏山で乗り換えのために降りたのだけど、その女性は降りずに、靴下だけの左足を右足の後ろにまわして座ったまま携帯をいじりながら八王子方面に運ばれて行った・・・。

10301049 | 2020 | 未分類 | Comments (0)

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