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http://photo.sankei.jp.msn.com/highlight/data/2013/12/14/32akb/
都内でasean首脳の方々を招いて開いた夕食会で、首相はakbやexileをステージに招き「エンターテイメントを楽しみましょう」と言ったらしい。ことの経緯は知らないけれど「エンターテイメントを楽しみましょう」なんて言葉が、よくも言えたものだ。何様だ。すごく嫌悪感を抱いた。ちょっと吐き気さえ覚えた。akbもエグザイルも全然好きじゃないけれど、こんな噴飯ものの場違いなところで「エンターテイメントを楽しみましょう」なんて紹介のされ方でパフォーマンスさせられて、かわいそうだと思った。「エンターテイメントを楽しみましょう」。こんな言葉を平然と言ってのけるなんて。こんな「エンターテイメントを楽しみましょう」なんて言葉が、すくなくとも「先進国」とされている国の首相が。どんな国だよ。「エンターテイメント」「楽しみましょう」なんて言葉が生まれてしまう、このありかた。もう何度も同じ事を書いてきたような気がするけれど。定住とか鬱とか自殺とか暇とか、そういう言葉をかすめていく例のアレ。仕事して、家賃を稼いで、光熱費を稼いで、仕事場への交通費と保険料を稼いで、残りをわずかな享楽のために使って、日々の営みをこなしていくこのありかた。この「アレ」。ひとつのヴァージョンにすぎないかもしれないのに、いま猛威をふるっているアレ。これを超えていけますように。岩手の仮設住宅で泣きながら話をしていたあの人の。大変な思いをしつつ、いつも笑顔を見せているあの人の、服従、畏怖、憧れを独占しているアレを。僕にそれができますように。

Posted by satoshimurakami