4月10日
引き続き久保田の家に滞在。
慶応大学に遊びに行ったりする。
久保田から、「暇と退屈の倫理学」という、國分さんの本を教えてもらう。
さらっと読んでみたけれど、ニーチェが「人であるということは、住むということである」というようなことを言ってた。
退屈という感覚は、定住が始まってから生まれたんだろう。留守番も同じ時期に生まれて、僕は留守番と鬱には関係があると思っている。出発前に本を読んでおきたかった。
話してて気がついたのは、ぼくは家をかぶって歩いてるとき、なんとなく退屈さを感じているのかもしれないということ。視界が悪いのもあるけれど、家を被ると、「歩いている」という感覚ではなくなる。自分よりも地面の方が動いてる。