4月11日
久保田の家を出て、なんとなく四谷方面へ向かう。
途中、永田町を通ってしまい、警官に囲まれる。5、6人に囲まれたけれど、免許証を見せて事情を説明したら「不愉快な思いをさせて申し訳ない」と言ってくれた。「国会の警備をしているからね、ああ、普通だな、と思えないんですよ」と言ってた。お騒がせして申し訳ない。今後このへんはさけた方がよさそう。
新宿区原町で絵を一枚描く。中学生と高校生に冷やかされる。笑え笑え。幼稚園くらいの子供を連れた自転車に乗ったお母さんに「がんばってください」と応援される。「うちはマンションだから(家を泊めるのは)ちょっと無理かなあ。みんなきつきつのなかで暮らしてるから。」と言ってた。
ツイッターで、両国に住んでいる人が連絡をくれたので、なんとなく両国へ向かう。そしたら夕方、日本橋あたりを歩いてるときに「村上さん」と声をかけられる。
事情をはなすと、その男性(ヒヨシさん)は両国に住んでおり、面白がってくれて「両国駅にきたら電話しな」と言ってくれた。
駅近くでヒヨシさんと合流すると、近所のいろんな人に僕を紹介してくれた。このへんは下町で、祭りがあるので、近所のつながりが強いみたい。
これは国技堂という甘味屋さん。建て替える前の写真。
それで結局、町会長のお店のシャッターの前に家を一晩置かせてもらうことになる。町会長が名刺をくれて、何か言われたら名刺を見せて「許可もらってます」って言えばいいから、と言ってくれた。ヒヨシさんたちいわく、その名刺はここらでは黄門様の印籠みたいなものらしい。町会長が決めたことは、ここらでは誰も文句が言えないという。
(翌朝撮影)
そのあと、ヒヨシさんと奥さんと、ヒヨシさんが呼んだマサさんという若い人と一緒に寿司屋で飲む。ヒヨシさんがごちそうしてくれた。
僕の計画について「詰めが甘い」といろいろとダメ出しを受ける。
寝る前に、家の絵を描くならここがいい、と言って、「川崎」という古くからあるちゃんこ屋さんを紹介してもらう。
今月は都内をうろうろするつもりだったけれど、もう北上してもいいのかもしれない。