0626 | 



20140627-231050.jpg

仮設住宅で1日過ごしただけで、ここの人間関係の複雑さを思い知らされた。もちろんここが他と比べて特殊なんだろうってことはなんとなくわかるけれど。そうなるのも無理もないなと思う。もう仮
設住宅での生活は4年目に入ってるのだ。自分で家を見つけたり公営住宅が当選したりして出ていった人もいるけれど、まだめどがたってない人もいる。1日しかいないけど疲れてしまった。。

12時頃仮設住宅を出発。越喜来(おきらい)というところに向かう。ここから14キロくらい北上 する。以前ネットで僕の活動を知った人が「越喜来に潮目という所があって、ぜひ行ってほしい」と 教えてくれて、現地の人たちに僕を紹介してくれたのだ。夕方に越喜来について「潮目」をつくった ワイチさんとそのご家族に会う。
潮目というのは瓦礫で作られた建物の名前で、ワイチさんがセルフ ビルドでつくったもの。これもまたとんでもない傑作だった。瓦礫でつくられた、津波資料館と遊具 を兼ねた2階建ての建物。何人もの人に連れられてきたからこそ大泣きはしなかったけど、一人で来 ていたら号泣していただろうと思う。もう日が落ちていて暗くなっていたので、この潮目はまた明日 ゆっくり見ることにする。
ワイチさんはすごい人で、建設業の仕事のかたわらまちのためにいろいろなことをしている人だっ た。根っからの「人のために動く人」だった。印象深いのは丸太橋の話。津波でダメージをうけた、 そんなに大きくない橋があって、危ないからと役所が撤去した。すぐに新しい橋が架けられるものだ と思ってまっていたけれど、いっこうに橋がかからない。
「みんなが不便なままだ」と、しびれをき らしたワイチさんが個人で丸太で橋をかけた。「自己責任で渡ってください」という注意書きを添え て。そしたらそれを役所が見にきた。ワイチさんは「危ないから撤去しろ」と言われるのを覚悟して いたらしいけれど、そのとき役所の人は「丸太1本じゃ危ないから、もっとたくさん丸太を使って安 全に渡れるようにしなさい」と言ってきたらしい。なんだそれ。面白い。
「こういうのは誰かが一人でやって、できた後にみんなで議論すればいいんだ」
って言ってた。その通りだな。僕がここ最近ずっと考えていたことだ。ここでつながった。なん ども書いてるように、公共の議論は、個人の行動からしか生まれない。こうやってしか公共は生み出 すことはできない。「一人公共事業」を地で行っている人だと思った。川俣正さんみたいだ。いや川 俣さんがワイチさんみたいだ、って言った方がいいのかな。こういう行動の仕方を美術の場で出力し ているのが川俣さんなんだな。
夜はワイチさんたちのすすめで、近くに住んでいる「先生」と呼ばれている方の家に泊めさせてもら う。家は潮目に置かせてもらう。

0626 | 2014 | 未分類 | Comments (0)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です