0711

20140712-091451.jpg

台風は騒がれていたほどには雨を降らさなかった。今日の朝、予定通りハイエースに家を積もうとした。だけど入らない。屋根が。そしたら今度は社長がユニックを手配 してくれた。お昼頃ユニックに家を積んで今度こそ出発。ユニックってのはクレーンがついたトラックみたいな車。かっこいい。で、久慈で降りるのもなんか中途半端だ から八戸まで行ってしまうことにした。一気に青森県まで。
運転手の兄ちゃんはもともとトビ職人なんだけど、いまダンプカーの運転手が足りないらしくそっちにまわされているらしい。
「ダンプカーの仕事って、ひたすら土を積んで運ぶの繰り返しですよね」
「そうだねー」
「どんな気持ちになりますか?飽きたりとかしませんか?」
「いやー俺はまだ採石場の石を運んでるからいいけど、同じダンプでも運ぶ距離はすこしあった方がいいんだよな。あのかさ上げしてる現場の、ベルトコンベアで流れて くる土をひたすらそばに落とす作業は、俺やりたくねえなあ。ノイローゼになっちまう」
と言ってた。そうだよなあ。明日も明後日もその次の日も、地域全体の海抜が10メートル上がるまで土を入れては落とすの繰り返しって、考えただけでご苦労様ですっ て感じだ。途中田野畑の道の駅でラーメンとみそ田楽(これがうまい)を食べたりして3時間くらい走り、青森県八戸市の種差海岸というところにあるキャンプ場で下ろ してもらう。
これから敷地を探すのは厳しそうなので、今日はキャンプ場に泊まる。受付で話してみたら、一人用テントぶんの料金が適用された。500円。 この種差海岸というのがとっても奇麗な場所で、岩でできた複雑な海岸線の前に一面の天然の芝生がひろがってる。しかも今日は満月にちかい月が海の上に出ていた。地 元の人が散歩してたり家族連れが遊びにきてたり。すこし散歩してみたけど、とっても静かでいいまちだ。空が広くて山も海も見える。山は青い森っていう地名がぴった りな感じ。犬の散歩してるおばちゃんがいる。たまーに電車が通る音が遠くからする。七尾旅人のリトルメロディがとっても似合うまち。

寝ようとしたら、家の中に蚊が大量に発生していた。景色奇麗なんだけど蚊がたくさんいるところみたい。心地よい波と風の音に混じって、時々蚊の羽音がする。不快で しょうがない。音がしたら光で照らしてそいつを殺してまた寝るというのを繰り返していたけど、いくら殺してもどこからか侵入してきて攻撃がやむ気配がないので、新 しい方法を考えはじめる。蚊取り線香を買おうかと近くでコンビニを探したけど、5キロくらい歩かないと無いみたい。で、戦ってるうちに光を照らすと逃げていくこと がわかった。そういう習性なんだろう。でもずっとiPhoneの光をオンにしておくわけにはいかない。蚊の習性について調べてみたら、どうやら風があるとうまくとべな いらしい。で、今日外は風がいい感じで吹いていたので、外にマットと寝袋敷いて横になった。それでもよってくるので体も顔も全部寝袋の中に入れて顔は上着で覆って 寝た。今度蚊帳を買おう。

Posted by satoshimurakami