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秋田県上空に雨を降らす前線が停滞しているらしく、天気予報がこの先一週間雨になっている。昨晩からずーっと雨が降ったりやんだりして、梅雨が また来たみたい。寝袋が湿っていて気持ち悪い。
なんとなく無気力になってる。腰も痛い。右の後ろがきりきりと痛む。一昨日母親から「父がぎっく り腰をやってしまいました」っていうメールが来てしばらくしてから腰が痛くなってきた。そういうことってあるよなあ。

マックスバリューというスーパーで弁当とサラダと牛乳を買って「お客様休憩所」というテーブルとイスがいくつか並べられたところで朝ご飯を食べ た。冷房が少し効きすぎすぎて肌寒い。お客様休憩所のそばに「嬉しい!楽しい!アイデア商品大集合」というコーナーがあって、そこに並べられた 6台のモニターからそれぞれの商品の紹介映像が流れている。6つの音声が混ざって耳障りなノイズと化しているそれを聞きながら、のり弁当を食べ る。

どうも無気力感に襲われて身動きがとれないので家でごろごろしてたら寝てしまった。12時頃起きて、今日も動かないで休むかって思ったあとすぐに「のまれちゃダメだ」って気持ちを切り返した。無気力なのも腰が痛いのも昨日から 動いてないせいだ。あと雨。そうすると腹が立ってくる。腰痛と雨のせいで無気力にされている状態を許しておくわけにはいかない。だから思い切っ て歩き始めた。ここからまた20キロくらい南に道の駅がある。そこまで行く。歩いていると前向きになる。 さっきまでいた道の駅は「いつまでも居られそうな場所」だった。そこに甘んじて動かないでいるとやる気がなくなってきて鬱っぽい状態になる。や る気がないから動かない。っていう悪循環に陥る。普通に家賃を払って暮らしてるときもこういうことがあった。まず動き始めないと。
5時半頃に道の駅についた。さっそく敷地の交渉をしてみたら、なんと泊まることは許可してないらしい。まさか道の駅でダメな場所があるなんて。
「でもテントとか張ってる人はたまに居ますからね。そういうのはまあ短期間なら黙認してるんですよ。だから今日1日くらいなら…。」
と言われた。 従業員の駐車場に家を置かせてもらって、家を夜モードにセッティングしていたらおじさんが話しかけてきた。埼玉から車で旅をはじめて今日で三日 目らしい。
「ここ家置いたらダメって言われたんですよ~」
と言ったら
「そりゃ聞かれたらダメって答えるよ。でもバイクとか自転車の旅人はこういう所では店のシャッターが閉まってからそこでテント張ったりしてる よ。夜はどうせ誰もいなくなるからね。」
と言われた。なるほど。みんなたくましいなあ。
また彼は
「あと一週間くらいしたら家に戻るかな」
とも言ってた。いい生活の仕方だなあと思った。「日本一周!」みたいに気をはらずに、何日間か車中泊であちこち動き回って家に戻ってくる。日々 の暮らしに新鮮な気持ちが保てそう。

夜寝ようとしたら突然すごい豪雨になった。ここまで降られるとあちこち雨漏りする。顔に水滴が落ちてきたりする。酔っぱらってるのもあって、雨 漏りしていることが楽しくなってくる。家に対して「そこもかよ」っていうツッコミを一人でいれる。でも寝れなくはなさそうだな~ってうとうとし てたら稲光がして、この家ごと雷に打たれるイメージが脳裏をかすめる。それは嫌だ。雷は嫌だ。迷ったけど、今夜は道の駅の休憩所で寝る事にし た。家には一晩がんばって耐えてもらう。休憩所では自転車の旅人(チャリダーという)らしき人達が5人くらい寝てた。なんだみんな寝てるじゃな いか。ほんとたくましい。

Posted by satoshimurakami