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待ち合わせの間、鶴岡駅の待合室で宮沢賢治を読んでいる。藤田さんという人からメールがくる。藤田さんがしっている旅人のことをいろいろと書いてくれている。「経験」として日本一周するっていう旅人じゃない。毎年1年のうち8ヶ月は歩いている根っからの旅人2人組や、農ライフなるものを広めようとしている人や、たまにモンゴルのパオに住んでる人や、いろんな人がいるんだな。そういうつながりができるのは予想外だったけど嬉しい。彼らは志を近しくしながら群れずに行動している。

本を読んでたら、下はジャージを履いて上はTシャツ、手には傘と紺色の小さなビニール袋をもった男の人が入ってきた。目つきがなんとなくやばい。もうひとり、既に待合室に居た赤いタンクトップを着てるおじさんとすこし言葉を交わしてから、彼は待合室内にある自動販売機のおつり返却口に手を入れて小銭が残ってないか探っている。旅行案内のチラシを手に取り読むふりをしながら、ちらちらと周囲に目をやってる。なんだろう。まるでサバイバルをしているような目つきだけど、振る舞いがあんまりかっこよくない。でも気になってしまうのは、僕の中にも彼のようにおつり返却口をあさってまわりたい部分があるからなんだろうな。共感できるからなんだろうな。待合室を出て行ったのでちょっと後をつけてみた。彼は外にある自動販売機もひと通りあさったあと、缶ゴミを捨てるゴミ箱のふたを開けてあさりだした。アルミ缶を集めてるんだろうけど、あんまり本気でもなさそう。彼は捨てられたジュースの缶を取り出すと、中を確認してわずかな残りを飲み干した。すごいな。全く人目を気にしていない。しかも、それをやったところでわずかでも喉が潤うわけでもないだろうに。全然わからない。いくつかそれをやったあとフタをきっちりと、ほんとにきっちりと閉めてゴミ箱を去った。今度はベンチに座ってそばにすわっている人に話しかけている。いつのまにか口にタバコをくわえている。自分のものなのか、隣の人からもらったのかわからない。こうやって駅の待合室と、外のベンチを往復するのが日課なんだろう。これを続けている限り彼はボケなさそうだなって思った。

後をつけるのにも飽きたので「双子の星」の続きを読もうと思って駅近くのミスドに入ってみた。270円でアイスティを頼んでテーブルについた。店は混んでいる。みんながそれぞれの相手と夢中に話している。ここにはさっきみたいな紺色ビニールおじさんとか赤タンクトップおじさんは絶対入ってこなさそうな気がする。お洒落結界がはられている。20代半ばくらいの若い女子5人組がいて、空間がそれだけで華やかになる。5人集まってお茶をしているところを自分たちで写真に撮ったりしてる。ほんと、いろんな日々の過ごし方があるなあと思う。

お昼ごろなおこがレンタカーに乗ってやってきた。定食屋で定食を食べて花火大会を見に山形市に向かう。途中大きなダムを通る。農道に車を停めて、田んぼの中で花火大会を見る。地元の人たちが道路に座り込んでお酒等飲みながら花火を見ている。農道にはたくさんの車が停まっていて、もう無法地帯みたいになってる。毎年こういう状態になるんだろうな。
ここいらのラブホテルは、一部屋ごとに駐車場がある。車のナンバープレートが見えないように目隠しの板があったり、シャッターがあったりする。小さな町だと車種やナンバーから個人が特定されるんだろうな。

0814 | 2014 | 未分類 | Comments (0)

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