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お昼、チットモッシェのオーナーさんと二人で話ができた。彼の本業は車屋らしいが、まちづくりの ために本業とは別に社団法人を立ち上げている。
「やっぱりあつみ温泉を再生したい。昔22あった旅館が今は7つしかねえ。でも必要とされてないも んを無理に増やしてもだめだ。うまくやんなくちゃいけね。昔の人は全部自分たちだけでなんとかし ようとしてた。行政とか、外の人間の力を借りることが出来なかった。」
チットモッシェは以前は市が持っていた施設らしい。それをいまこのオーナーさんが委託されて運営 している。
「30までは全部勉強だと思ってやればいい」
と言われたので
「がんばります」
と言ったら
「がんばるってのは死語だ。がんばんねくていい。普通にやれ」
と言われた。普通にやれ。かっこいいなあ。
このさきしばらく大きな町がなくて、コインランドリーなんか絶対なさそうだったので、もう水道で 水洗いすればいいやと思って、路上にある蛇口で服を洗って乾かしてからあつみ温泉を出発した。

出発した直後、黒いママチャリに乗って、普段着のしかもパジャマにも見えそうなゆるい服装の、若 い女の子が近づいてきて
「その格好でずっと歩いてるんすか?」
と聞いてきた。ママチャリの前後の籠にはリュックとかいろいろ荷物がごちゃっと入っていて、日よ けのために顔にタオルを巻いている。人のことは言えないけど「見た目が完全にやばいな」と思っ た。だけどかわいらしい女の子。
「そうですよ。旅人ですか?」
って聞いてみたら彼女は
「はい」
と答えた。18歳で、大阪から来たらしい。今日で5日目。すごい奴にあったと思っていろいろ話を
した。
「買い物帰りみたいな格好ですね」
って言ったら
「いやそれはないでしょ。買い物袋もってないし。」
と答えた。
「クロスバイクとかで、高いウェア着て、『日本一周』とかって書いた板を自転車につけて旅してる 人たくさんいるじゃないですか。ああいうの無理なんすよね。そういうアピールみたいな。この格好 でママチャリだからこそ旅ができるっていうか」
と言う。その気持ちは超わかる。
「昨日はどこで寝たの?」
って聞いたら
「昨日は道の駅のベンチで座って寝ました」
と言う。ますますすごい。18歳の女子とは思えない。ていうか、こうやって歩きながら話してると き彼女は車道を歩いていたんだけど、そのことにも全く抵抗がないように見えた。普通に車道を、し かも端のほうを小さくなって歩くとかではなくて、結構堂々と歩いている。こいつは生命力が強そう だなと思った。
「洗濯とかどうしてんの?」
と聞いたら
「服いっぱい持ってるんでまだ洗濯してないです」
と笑いながら答えた。旅の動機は「なんか青森行こーと思ったんすよ」らしい。
僕は南下していて、彼女は北上しているのであつみ温泉の国道の交差点に着いた時点で別れた。同志 としか思えないので、また会いたいな。

歩いているとき「子供の時にはただの「悩んだフリ」だったしょうもないことを、大人になって本気 で悩んでしまっている気がする」というようなことを思った。何かに悩んでいるとき、自分は悩んだ フリをしているんだって気づけるようになりたい。全部”フリ”に過ぎないことを忘れてしまいたくな い。

チットモッシェの2号店があるから寄っていけと言われていたので、鼠ケ関というところに行った。 着いたのが夕方だったので、今日はそこで一泊することにした。2号店は女性がやっていて、彼女も オーナーの社団法人のメンバーらしい。2号店の隣に寿司屋があって、そこの大将とチットモッシェ のオーナーが仲良しらしい。その大将もオーナーに似て勢いがあって築地で働いていそうな人で、面 白がってくれた。
「鼠ケ関の海水浴場のシャワー施設のそばだったら寝られる。なんかあったら俺の名前出せばいい」
と言ってくれた。この人は観光協会の会長もやってるらしい。絵を見せたら
「絵って、自分で描く気にならねえとダメだよな。人に描いてくれって頼まれてもだめだよな。自分 も仕事でいろいろ客に頼まれるけど、頼まれちゃうとうまくいかねえんだよなあ。」
って話していた。その感覚はすごくわかる。僕もよく絵を描いてくれといわれるけど、なんか依頼さ れちゃうと描く気が失せてしまう。
大将は新潟と山形の県境を案内してくれた。住宅街のまんなかに県境があるせいでいろいろとめんど くさいらしい。「なんであんなとこにしたんだ」って言ってた。隣り合ってる家で県が違うから、ゴ ミの収集日も子供が行く学校も違うという。変なの。
夜は大将が寿司をごちそうしてくれた。そこで1つ年上の男2人組に出会った。神主と大工らしい。 そのあとその大工の彼女も来て、何故か4人でラーメンを食べに行くなどした。



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0822 | 2014 | 未分類 | Comments (0)

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