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老人ホームの前に「かわきた」という会社がある。そば作りとか田んぼとかをやってる会社で、ここ の皆さんにも×日町の時とってもお世話になったので出発する前に挨拶しにいった。社長の遠田さん はもう超かっこいいおっちゃんで、常に先を読むような鋭い目つきをしている。でもとても優しい。 この人もオキライのわいちさんと同じ公共の人なんだと思う。自分の活動の説明をしたら
「歩いてみないと、日本もわからんだろうなあ」
って言ってた。この台詞が最初に出てくる人は初めて会った。気持ちが高ぶって泣きそうになった。 ほんとそうなんだよ。
「そうなんですよ歩いてみないと知らないままの町がたくさんあるんですよ。知らないまま寂れてい った温泉郷とかたくさん見ました。新幹線と高速道路が発達して、移動するのにみんな寄り道しなく なっちゃったからっていうのが大きいと思います。」
「新潟も新潟市がおっきいからみんなそこまで行っちゃうなあ。人も減ってる。旧十日町だけで5万 人いたところが、今は合併して大きな市になってやっと5万人。幹線道路沿いにある町はまだいいけ ども、それ以外はなあ。」
この人の言葉は重い。十日町を背負っている感じがする。やっぱり会ってよかった。
「ひとまず健康に気をつけて」
と言ってくれた。
津南町方面に向かう。ちょっと気がかりなことがあってずっとそれについて考えていた。人生に関わ る大きな選択を突然迫られる場面を想像する。何があるか本当にわからない。とにかく面白がってい かないと参っちゃう。「いまは楽しむときだ」っていうのを人生全体で意識したい。深刻になるのは 死んでからでいいって思うようにする。歩いてたら車から女の人が声をかけてくる
「すいません。さっき歩いてるの見かけてネットで調べたんですけど、今日誕生日なんですか!?」
と言われる。「そこかよ」って思った。今日が誕生日って事実の話題性は、他のどんなものよりも結 構上にくるもんだ。

津南に着いたら祭だった。町のスピーカーから大きな音で民謡が流れてる。祭りの雰囲気はあるんだけど人が全然いない。
ここで面白い人に会っ た。DJでスポーツトレーナーでファッションモデルで、国家資格の必要な仕事もしてる人。会って すぐに意気投合して、その人のバイト先の飲食店(バイトもしてるんかいって思った)に家を置かせ てもらうことになった。 一緒にご飯を食べて「この人餓死とか絶対なさそうだなー」って思った。二十歳から自活して私立大 学の学費+生活費をバイトで稼ぎながら、DJもやって日々の色々を発散するっていう離れ業をやっ てのけて大学を卒業して。今もいろいろ副業をもちながら全国に友達がいるらしい。たぶんAB型だ。

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Posted by satoshimurakami