11052258

いまファニチャーホリックの事務所にいる。今朝、高速バスで東京から福井に帰ってきた。バスが着いた福井駅から、ファニチャーホリックの最寄りの武生駅まで電車に乗ったのだけど、その電車の中ですっごいよく喋る女性2人組がいて、聞いてて面白かった。話題が切り替わるスピードが凄い。「痴呆はなおるのか」っていうような話をしていたかと思うと、窓の外に柿の木が見えたのをきっかけに一気に柿の話題に切り替わる。

「だからな、痴呆ってのはな…。あ、柿の木か。柿好きなんや」

「ああ、美味しいわあ。」

「奇麗なオレンジ色やもんね。今。」

「美味しいわ。」

「あんまり熟してないのがいい。固めのやつ。それが一番美味しいわ。…べちゃべちゃにしてスプーンで食べんのも、甘みは増すやろうけど。」

「べちゃべちゃのやつな」

 

東京で4日半を過ごしてから福井県に戻ってくると、「近くにあるものよりも遠くにあるものの方が多い」っていう事を発見した。東京ではあらゆるものが自分の近くにあったけど、このへんを歩いてると遠くにあるものの方が多い。家とか山とか人とか。東京はやっぱり異常な密度で人や情報や物が集まっていて、すこし過ごしてみてやっぱりこの落差はおかしいと思った。僕がやってることは間違ってないって確認できた。ただしもっといける。このままじゃ、この密度に埋もれてしまう。もっともっと狂わないとだめだ。自分の中でうごめいているモノともっと深くコミュニケーションしていいのだ。それをこわがってしまう。それも立派なコミュニケーションなのだ。一人で考えながら過ごすってことは、自分以外の全ての他者と一緒に過ごすっていうことなのだ。もっと没頭していい。こわがらなくていい。

今日は歩かなかった。散歩したり絵を描いたりして過ごした。東京で過ごしたことを思い出しながら落書きをしてたら「アイフォンモンスター」っていうキャラクターが生まれた。

20141105-230130.jpg

Posted by satoshimurakami