1205 | 

快晴。相変わらず寒い。まだ喉が痛い。ぶり返した風邪は長引く。だけど喉以外はだいぶ回復した。

午後から椿昇さんに会いに京都造形大に行った。美術工芸科の研究室にはレムコールハースのリサーチ本とか、建築や都市に関する本がたくさんあって、本棚を見てたら椿さんが
「うちはシステム工学を教えてるから建築リサーチ系が多いねん」
って言った。現代美術は、システムを作ればまわりはじめる。いくら体当たりでやってもシステムをまわせないとうまくいかない。宮島さんがデジタルカウンターをみつけ、名和さんがピクセルを見つけたように。それをまわせば食っていける。だから建築系の本を置いてるらしい。僕の育った環境と全然違う。システムをまわすってことがどういうことか、最近薄々感じてはいたけれどその参考にするのにOMAの「S,M,L,XL」とかを使うなんて目から鱗だった。というか、大学で現代美術を教えるってことはつまりこういうことなのかと、それは数分間の会話だったけど大変な刺激で、これはもう敵わないのでは、と思ってしまった。
研究室ではあるプロジェクトのミーティングが行われてて、そこには学生もまじってる。椿さん曰く、学生には徹底的に現場をやらせるらしい。なんか僕も楽しそうだから会話に混じってたらプロジェクトに乗ることになった。
その後ウルトラファクトリーっていう工房に連れて行ってもらって、そこはヤノベケンジさんの制作中の作品などがあって、なんだか訳が分からないままスタッフの人が案内してくれた。名和さんとかヤノベさんとかやなぎみわさんとかのプロジェクトを、学生も混ざりながら進めるための工房で、いくつかのものが同時進行で動いていて、そこにいるだけでその空気の熱量にくらくらした。大学には1,2時間しかいなかったけど刺激をもらいまくって、自分の中の確信を勝手に固めて出ていった。


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そのあと大阪に戻って中津っていうところにある「シカク」っていうスペースで原田ちあきさん企画の展示を見てきた。原田さんが、ツイッター上で作品を発表している絵描きや漫画家の人たちに声をかけて、Tシャツやトートバッグに絵を描いてもらったものを展示販売していて、結構売れてるみたいだった。原田さんは「一緒に死にたい人を見つたい」みたいなことを言ってた。すごい言い回しだ。彼女の話を聞いた感じでは、それは心中したいとかそういう意味じゃなくて、「自分たちの支持層を見つける」ことに注力して、お客さんと一緒に成長していきたいっていうことだと思うんだけど、考えてみると大学で美術を教え込まれた人って、(あるかどうかもイマイチわからない)アートワールドの中でいかに自分をたてるか、それに失敗したらもう絵で食ったりするの無理、みたいな0か100かみたいな勝負を無意識にしていて、それはもしかしたらもっと大きな未発掘のマーケットを無視していることになるんじゃないかと思った。椿さんは美術市場をひろげるために卒業制作展で作品の売買ができるようにしてカタログをつくったり、美術作品をリースするプロジェクトをやったりして、同時に経済界にも働きかけて、美術への投資を促すようなことをしているけれど、それはもしかしたら原田さんがやってることとすごく近いのでは、なんて思ったりした。


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ふたつの場所が対照的でくらくらしながら帰ってきた。明日は、藤巻さんが友達を何人か呼んで「たこ焼きパーティー」をするらしい。僕も朝から手伝うらしい。

1205 | 2014 | 未分類 | Comments (0)

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