12232009

今日も快晴。暖かいくらいの気候。

昨日寿司屋で話したことをずっと考えている。 僕は自分の活動について「ああ、なるほどそういうことね」っていうふうに"理解"されてしまうのが 嫌なので、家を持って道路を歩いてる時に「~してるんですか?」って話しかけられたら「いや、そ うじゃないんです」「そういう事でもないんです」「そんな簡単なことじゃないんです。それじゃあ そろそろ失礼します」っていうふうにやりとりを終わらせたいと常々思っている。
相手が「なんかモヤモヤするなあ」っていう気持ちのまま別れられたら良いと思っているんだけど、なかなか難しい。
適当な答えをして、相手に「なるほど」っていうふうに思わせてその場をやり過ごすみたいな戦略を簡単にとってしまう。相手の空気を乱さないようにしてしまう。
でも「腑に落ちる」っていうことはとても危ない事で、それは自分の想像力によって限定されている 世界に、相手を押し込めてしまうっていうことになる。そんなの絶対にどこかに誤解がないとできな い。絶対にどこかで相手を誤解をしないと「あ、なるほど」っていうふうにはならないはずで、だか ら「なるほど」って思ってしまうのは、相手に対して不誠実なことなんじゃないかと思う。 「わからないなあ」っていう気持ちのまま考えつづけるのが一番いいんだけど、それには体力がいる ので、僕たちはすぐに「なるほど」って腑に落とそうとする。テレビや新聞で自分のことが記事にさ れた時に生じる違和感はそれなんだな。あれはマスにむかって発信するものだから「わかりやすさが正義」みたいな体質があって、「視聴者が「なるほど」って思えないとマズい」みたいな自己規制が かかって編集がなされる。だから今のテレビとか新聞って「取材対象をどこかで誤解する」ことによって「発信が可能になる」っていう体質なんだと思う。

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散歩してる時にみつけた大分川の釣り人

Posted by satoshimurakami