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いつのまにか何かを断定することを怖がったり、何かと「どっちにも正義がある」とかいってどっちもどっち論でまとめようとしたりしがちになってしまった。最近うちの首相が「GDP600兆円を目指す」とか言ってる。そもそもいまGDPは豊かさの指標なのかとか、これからどんな国にしようか話し合う空気もないなかで言っている。根本的なところには批判がおこらない、本当に涙が出るくらいに幻想の中で生きてる。そもそも人口が自然に減るっていう、前代未聞の時代に生きてるのに、以前のシステムをそのまま使って、以前と同じ夢を持とうとしている。そんな完全なる幻想の社会に生きてるのに、うわっつらだけを見て「君は常識がない」とかいう人がいる。何のために働くのかもよく考えずに働いて、誰に向かってお金を払ってるのかもよくわからずにお金を払って、お金を払って得たものは自分の所有物であるかのような錯覚をして生きながら、錯覚に惑わされて自殺をしたりする。

どう考えても間違ってるとしか思えない。特に夢の持ちかたが間違ってる。夢の持ちかたが間違っているから、自殺したり、人に悪口を言ったり、人を殺しちゃったり、人に「常識がない」といっちゃったりする。もうわかった。やっぱり間違ってると思うことは表明していかなくちゃいけない。ポール・ウェラーが言ったように「The public gets what the public wants」なのだから、社会が「本当にもつべき目標はなにか」を考えずにどんどん先走って間違ったほうに進んでいっちゃうのは、もうシステム上しかたのないことなのだ。ポール・ウェラーは本当にうまいこと言ってくれた。

「”最初から完全に間違っていること”をみんなが一生懸命やっているわけがない」と、誰が言えるのか?

Posted by satoshimurakami