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ほんとうにあっという間に時間が過ぎていき、ざーざー流れ過ぎて行く出来事の洪水の中でなんとかその一部でも取り出して残しておこうと手を伸ばすような感覚で、日記を書く。手を頑張って伸ばさないとあっという間に過ぎてしまう。

昨日はドクメンタ2日目を見て、ひとつ制作をし、寝て、今朝早くタクシーでカッセルのウィルヘルムスルーエ駅バス停まで行きそこから5時45分発11時着のバスでベルリンにきた。いまはベルリンのホテルにいる。「ベルリンには一晩しかいないしたまにはよい宿を取ろう」といってとったこのホテルはゲイホテルだった。でもとても綺麗で安くてフロントの人たちもとても感じが良い。地下鉄からも近い。部屋にはコンドームもあり、ガラスで透け透けのバスルームもある。ベッドのうえの棚にはエイズ防止のためのドネーションキャンペーンのリーフレットが置いてあり、プールで取っ組み合っている筋骨隆々の男性三人の写真が印刷されている。新鮮だ。このホテルにはバーもあり、そこはゲイも含めた一般の人にも人気らしい。ホテルについてのインフォメーションの冊子には、ベルリンの紹介文として「ダイバーシティのユートピア」と書かれている。さすがベルリン。

さっきまではベルリン在住のアーティスト三人と奈保子と五人でピザを食べたあと11時過ぎまで飲んでいた。田口さんの話がとても面白かった。昔森美術館でみた映像作品の背景には、ジプシーや警察まで巻き込んだ物語があった。知らなかった。彼はベルリンに住んでいるということをフル活用していた。

ドクメンタの話を書こうを思ったが、もう眠気が限界だ。ねる。明日も撮影。人にも会う。

Posted by satoshimurakami