4月7日(17日目) | 

卒業検定の日。仮免の時と同じように7時50分に教習所に集合。ただし今回はホテルのチェックアウトを済ませて荷物をまとめて荷物と一緒にバスに乗る。バスには二十五人くらい乗っている。ちょっと曇ってるけど、風はあるけど、青空だ。ざまーみろ。雨は全くふってないし降る気配もない。

検定前に、教習所内の倉庫のようなところで溶接の作業をしていた五十嵐さん(彼は溶接もできるらしい)が「今日検定か。大丈夫。歩行者と自転車に注意してな。」と言ってくれた。嬉しかった。

卒業検定も、仮免検定と同じく1番目だった。卒検は運転だけで学科試験はないので運転に全てをかけるしかない。しかしやらかしてしまった。終盤までは割と上手くやれていたとおもうけど、最後の最後に「駐車」(この駐車という言葉に気を取られて左側の確認が甘かった)するときに、縁石に乗り上げてしまった。もうこれはダメかもしれんと思ったけど、不思議と検定中止(『危険行為』や明らかに減点が多いときは中止になる)にはならず、そのまま校内での縦列駐車の検定までやって終了(さらに終了後に色々注意点とかアドバイスをもらった)したので、どういうつもりなのかわからない。教官は初対面の、ちょっと不思議なおじちゃんだった。合格発表まではすこし時間があるので緊張状態が強いられる。Brassed offの続きを見ようか本を読もうか・・。それともメールを返そうか・・。もし落ちたら次に検定が受けられるのは火曜日なのであと3泊することになる。明日と明後日はかなり時間ができるだろからその時間をつかって、ぐっと集中して小説を進めようなどと考えている。一週間だれにもメールを返していなかったので、合格発表を待っている間に5通返した。あと3通返さなければならない。メールを書くのは嬉しいはずなんだけど書き始めるまでが面倒くさい・・掃除みたいだ。受かっても落ちてもどっちでもいいや。落ちたらホテルに安く泊まれて仕事ができると思えば。映画も観れるし。本も全然読み進めてない。

そして落ちた。受けた人は30人はいたと思うけど僕の他に4人くらい落ちていた。落ちたことがわかったあと、受付で「どこに泊まるかとか、延泊の手続きがあるので合宿事務所にすぐに行ってください」と言われたので行ったら、初日にバスで僕たちを駅まで迎えに来ていた職員のおじさんに「村上くん?ちょっと待ってて」と言われて「顔と名前覚えてるんだなあ」と、嬉しいよりもちょっと怖くなった。事務所に入ったら、初日に登場して以来姿をほとんど見ていなかったBOSSがいた。彼は「合宿事務所」内の偉い人らしい。僕が入るなりBOSSが「村上さん、も来たね」と呟いていた。なんでみんな名前と顔を知ってるんだ・・。BOSSは

「どうしてそんなにたくさん落ちたの~。みんなの内容見たけど、中止項目やらかしてるから、自覚症状あると思うけど、君は何やらかしたの?」

と、一人ずつ落ちた理由を尋ねていった。最後に

「村上さんは?なにやったの?」と聞くので

「最後に縁石に乗り上げちゃいました」と笑って答えたら

「そんな左に寄せなくていいから!あんまり離れてると問題だけど、寄せすぎなくていいんだから!」と言ってくれた。そして最後にみんなに「もう落ちんなよ」と励ましてくれた。

「落ちたので、一度補習を受けてもらいます。補習は月曜日です。今日はもう何もありません。明日も、何もありません。明後日が補習。」

とのことで、突然1日半の自由時間が与えられた。

自動車免許の合宿なんかに時間をかけてる場合じゃないのに何やってんだと思いながら歩いてホテルに向かったけど、歩いてるうちに「この機会を何かに活かさないとだめだ」と思って、小説を進める意欲がメラメラと湧いて来たのだけど、ホテルに着く頃にはなんか歩き疲れてしまって、部屋(312号室から212号室になった)に入ってから小説を1時間くらい進めたけどどうも打ち込めないので、やはり映画を見ようと思い、Brassed offの続きと、アマゾンプライムで「バットマン ダークナイト」と「太陽の王子 ホルスの大冒険」を見た。ブラスは良かった。炭鉱労働者によるブラスバンドのお話。実話に基づいている。「炭鉱はもう過去のもの」なので、90年代半ばにイギリスではたくさんの炭鉱が閉鎖された。職を失った人たちが大勢生まれた。その炭鉱労働者たちが仕事仲間で100年以上続くブラスバンドをやっている。炭鉱が閉鎖されてしまうので、そのブラスバンドの存続も危なくなるけど、というお話。最高だった。ダークナイトは大変に重い映画で、すごく疲れてしまった。マーベルもDCコミックスも、ヒーロー像を模索している。『バットマンはただの無法ものの市民じゃないか』という「シビルウォー」にも通じる問題を扱っている。なにが正義で何が悪で、誰かを守れば誰かが傷つき、誰かをやっつければまた別の何が生まれる。重い・・。フェリーにのった市民と犯罪者たちが、お互いに爆弾のボタンをおさなかったという点だけに希望が見えた。あそこでボタンを押されていたら、それ以上続けて見るのは耐えられなかったかもしれない。太陽の王子ホルスは素晴らしい映画だった。。人は不完全だから愛おしい。

4月7日(17日目) | 2018 | 未分類 | Comments (0)

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