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朝というか昨晩からずーっとじめじめしていて、いまにも雨が降りそう。東京は昨日梅雨が明けたらしいけれどこっちはまだぐずぐずしている。
朝、家の中でごろごろしていたら人が近づいてくる音がしてうちの窓を開けようとするので(というか鍵がしまってるのに、無理矢理こじあけよう としてきた)
「はい」
と言ってドアをあけて見たら男の人がタバコを吸ってた。無表情にこっちを見てきた。
「どうもー」
と言ったけど、返事は返ってこなかった。そして去っていった。ああそういう感じね~って思いながらドアを閉めた。

11時頃にホテル鹿角を出発。出発時刻が遅くなったので長距離を歩く気にもならず、ここから6キロくらい西の鹿角市街地で一晩過ごそうと思っ た。歩いてたら雨が降ってきて、こんな日はゆっくり本でも読みたいなあと思いながら歩く。昨日のこともあり、なんとなく憂鬱モードになって る。でも昨晩の同い年の友人との出会いはとっても大きかった。また会いに来たい。 中華レストランでお昼ご飯を食べて、1時くらいにはもう市街地に着いてた。さっそく敷地の交渉をしようと思うのだけど、昨日を引きずってしまってお寺に行く気にならない。どこからあたればいいか思いつかず、とりあえずまた温泉に行こうと思って、七滝温泉という所に行った。行ったら 駐車場の一角に東屋があって、そこにテントが2つ張ってあった。先客がいる。管理人のおじちゃんに話してみたら、ここは小さなキャンプ場(本 来はキャンピングカー向け)も兼ねていて、一人500円かかるらしい。管理人は
「みんなから取って、一人から取らないってわけにいかねえからなあ」
って言ってた。なので500円払った。
テントの家主はバイクで旅をしている男性2人組。前に岩手のキャンプ場でもバイク旅中の人にあったけ ど、なんかあんまり話をする気にならなかった。彼らも僕の話は聞きたがらなかった。不思議。ここでもそうだ。その二人は二人だけで旅をして おり、世界は二人で完結しているように見えた。ぴかぴかのバイクに乗ってた。キャンプ用のバーナーとか金属の食器とかも持ってた。

七滝の湯は低めの湯温で、白く濁った茶色。「硫酸塩泉」って書いてある。ここのお湯も体に馴染む感じで気持ちよかった。温度が低いのがいい。 ほんと温泉ばっかり入ってるな。
露天風呂があったんだけどそこに
「ここは露天風呂です
虫となかよくしましょう
タヌキやカモシカとなかよくしましょう
木の葉となかよくしましょう
へっぴり虫に注意しましょう」
と書いてあって、二匹のタヌキが背中を流しあってるイラスト付きの看板がある。前にも同じような看板をみたことあるような気がするな。「なかよくしましょう」ってのがいい。要するに「ここは露天風呂なんだから、他にも生き物がいますよ」ってことだ。 同じ土地で生きてるんだから仲良くしましょうってことだ。
へっぴり虫って何かと思って調べたら、あの肛門から超高温のガスを噴出する虫のことだった。図鑑でしか見たことない。
さあ明日はがんばって大館までいこう。雨がやむといいな。

Posted by satoshimurakami