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長野市松代町の「くらた食堂」という閉店した食堂の中で日記を書いてる。今日の7時半頃にここに着いた。飯山の道の駅から43キロ歩いてきた。11 時間くらいかかった。明日から展示作業をはじめる。今年でもう第13回になるらしい、まつしろ現代美術フェスティバルという展覧会。この閉店した食 堂が拠点になっているらしく、何人かの作家と運営の人たちの寝泊まりする場所にもなってるみたい。開催3日前の夜、作家や運営の人達がばたばたと準 備をしてる。久々にアートの空気の中にいる。みんな僕の家をみても全く動じない。さすが。
昨日の朝「めざましテレビアクア」という番組で僕のことが 放送されたみたい。朝4時50分から6分くらい。早いな。「そんな朝早くからこんなこと紹介されても頭に入らないだろうなー、どっちかというと深夜 番組のノリだしなあ」と思っていたのであんまり期待してなかったけど、反響としてはツイッターのフォロワーが3人増えた。

今日は朝8時くらいに道の駅を出発。一気に松代まで行こうと思い、荷物を事務局の人に車でとりにきてもらって僕は家だけ持って43キロ歩いた。昨日 の夜、栄村役場の人が3人車で僕を訪ねてきてくれた。そのうちの一人が
「村上さんは九州から出発して北海道をまわって、いま帰ってきてる最中なんですよね」
と言った。なんだそれ。どう伝わったらそうなるんだ。
「いや、なんすかその情報!全然違います。出発は東京だし、北海道には行ってないし」
「あれ、そう聞いたんだけどなあ」
噂は尾ひれがつくんだなあ。そういえば一昨日栄村の道の駅であったライダーの人には
「もう5年くらいやってるんですよね?」
と言われた。
「いや5ヶ月です。」
って言った。
今日は歩くことに徹したのであんまりまわりの景色とか見なかったし人とも話さなかった。ただまつしろから15キロくらい北にある須坂市というところ で、カメラをもったおばちゃんと出会った。コンビニで休憩がてらすこしお話したら
「うち、空き家が一軒あるのでそこいつでも好きなだけ泊まっていっていいですよ」
と言われた。なんでも、だいぶ前に亡くなったおばあちゃんたちが住んでた家がまるまる余ってるらしい。お金とって人に貸したりはしないんだけど、震 災の時に
「空き家があるから被災した人たちを受け入れられます」
っていう連絡を市役所にするような、粋なおばちゃんだった。市からは、被災者の住所をそこに移してしまうと手当がもらえなくなるだか、なんとかだかで断られたという。

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Posted by satoshimurakami