2012年3月12日(月)三宅島

 三宅島にはかつて、天草が豊富にとれる海があったらしい。
しかし2000年の大噴火で、海底にマグマが流れ込み、地形が変わったので、ほとんどとれなくなってしまった。魚の漁獲量も減った。
でもそのマグマのおかげで、海底には面白い地形が新しく出来上がった。それによって、観光スポットとしてのダイビングスポットがいくつも形成された。
かつて天草で生計をたてていた多くの人は、今では観光客向けの仕事をして生計を立てている。民宿やイルカのインストラクターなどがある。
島の環境が変わって、島民はいままでと同じ方法では生きていけなくなった。変わらなくてはいけなかった。そしてものの見方を反転して、悲劇を好機に変えて、生きる術を獲得した。そのきっかけとなったのが、ある一人の外国人の生物学者と、観光客だった。という事実が、僕にとってはとても大事なストーリーだった。

Posted by satoshimurakami