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相変わらず寒いけど快晴。午前中は市内を散歩した。

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ミニチュアみたいな可愛い建物が並んでる通りがあったり、大きな木があったりした。奇麗な道路の上に新しい建物ばっかりが並んでるようなところにそれらが突然現れたのでびっくりした。こういうものがないと、その土地がながい歴史をちゃんと持ってるっていうことを忘れてしまう。奇麗な建物ばっかりならんでたら、その土地がつくられてまだ間もないかのような錯覚をしてしまうなあと思った。どんな土地にだって、ながい歴史があるのだ。

お昼はブリッジにずっといて、夕方から夜まではカモシカ書店にいた。夜に人と飲んだ。
自分の職場の中だけで日常が完結しているような人は、その職場の中で敵をつくってしまう。せまい世界の中で簡単にいがみあったりしちゃう。「インデペンデンスデイ」で、地球が宇宙人から攻め込まれた途端に、あらゆる国が争いをやめて団結し、宇宙人に立ち向かうのと同じ。
漫画家の水木しげるの事務所に客が来たとき、水木先生が「こちらのお方は?」とスタッフに聞いて、スタッフが「スキャンをお願いしてる製版会社の方で…」って必死に説明してたら
「いいんですよ。人間なら」
と言って笑顔で会釈したっていうエピソードがすごく好きで、夏に僕が自分の家で寝る時に、中に虫が入りまくってきて、「虫さん達のところにお邪魔します」っていう気持ちにならないと寝れたもんじゃなかった。このとき僕は出会う相手の事を「人か虫か」で区別しているような感じだった。だから水木先生の「人か妖怪か」みたいな感覚はすっごくわかる。

Posted by satoshimurakami