2015/6/24

今日の敷地は勿来町にある海の目の前の民宿の庭を借りた。
昨日のおばあちゃんの友達が経営していて、去年もここに泊まらせてもらったことがある。「あ、そうなのー」という相槌が特徴的なおばちゃん。
昭和45年からやっている民宿で、20年くらい前は夏のピーク時に1日で60人くらいの宿泊客を受け入れていた。高校生のバイトを住み込みで3人くらい雇って乗り切った。ここの他に2つ宿舎があったらしい。

海の家も海水浴場を埋め尽くすくらいにザーッと並んでたけど、今は2,3件になってしまった。50件くらいあった民宿も今は7,8件になった。後継者がいないのが主な原因らしい。民宿やってるなら嫁にはいけないと言われて、民宿をたたんだ人もいた。

「孫が中学2年生。サッカーやってっから、忙しいのね。だからお母さんは継ぐ気はねえと思うよ。他もどこもないの。あと継ぐ人。やっぱし親やってること見てて、嫌だと思うんだろうね。朝早くて夜は遅い。仕事っつーとね、原発作業の人ら泊まりに来た時は朝4時に起きるでしょ。そうすっと、5時半に食事なの。こっから原発まで行くのに結構時間かかっから。原発仕事の人もここ泊りに来るの。もうあっちは一杯で。5時45分には出かけるから。帰ってくんのはね、やっぱし6時っくらいになっちゃうね。それが、5月に帰った人らが6月にまた来ますっていうから、来んのかなって思ってたら、10月になっちゃったの。1回来たら2ヶ月くらい泊まってく。」

震災前は夏になると小さい子供を連れて家族で何泊かする客はいたけど、震災後は海に泳ぎに来る人がほとんどいなくなった。夏に数組くるぐらい。客層は仕事の人ばっかりになった。震災で来る人たちの種類がかわった。

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震災後から堤防のかさ上げ工事をしてる。

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かさ上げ工事がまだ行われてない堤防に「海 出入口」という落書きがされている。

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Posted by satoshimurakami