0824/岩手県大船渡市大船渡町野々田

   
土地
 
床下
  
間取り
気温が17度前後しかない。寒いくらい。

今日の敷地は、大船渡市大船渡町野々田にある災害公営住宅の通路。以前から知り合いだった平山さんの部屋の目の前。すぐ近くに川が流れている。川に降りるための鉄製の手すりがひん曲がったまま残っていて、2011年の津波がここまで到達していることがわかる。
平山さんは最近まで仮設住宅に住んでいたけど、先月この公営住宅に引っ越してきた。

仮設住宅は、震災以前のご近所関係とは無関係に割り当てられていた。この公営住宅では震災以前から近所だった人たちが同じマンションに入っているので

「もとの近所関係に戻った感じがする」

と言ってた。
去年大船渡で仮設住宅のゲストルームみたいなところに泊まらせてもらったことがあるけど、外を歩く人と目線の高さが同じだったり、壁が薄かったりしたのであまり長期間は住みたくないなと感じたのを覚えてる。ここは壁も厚いし、ベランダもある。

平山さんは
「震災の前は独立した家に住んでたので想像もしてなかったけど、年とってからは、こういう集合住宅も便利だと思うようになった。昔は葬式なんかも家の中でやってたから、そういうときのための食器やなんかも全部家にあったけどいまはそういう時代じゃないから、使うこともない。家は広かったけど、普段暮らすのに使う範囲は、狭い仮設住宅で住んでた頃とあまり変わらなかった。」

と言ってた。

Posted by satoshimurakami