01191005

清掃バイト7日目が終わった。今日は10人いたし、時間よりも3分くらい早くおわった。これは珍しいらしい。
パチンコ台はごつごつしていて、プラスチックの部分と、金属の塗装を施してある部分がある。そこを両手にウエスを持って拭いていくんだけど、ごつごつしているのでそれをなぞるようにして拭いていく必要がある。安っぽいプラスチックの台を、ごつごつした形に手を添わせながら、愛でるように拭く。ちょっと彫刻的な作業。でも何かをつくる作業ではない。毎日同じ作業をしている。清掃は引き算みたいなものだ。昨日の汚れを落とすために今日も同じ作業をする。0に戻す。また汚れるので翌日また0に戻す。この繰り返し。マイナスになることはない。台が拭けたかどうかは見た目が全て。指紋が残っていたりタバコの吸い殻の白いのが残ってさえ居なければクリア。金属になっている部分は指紋が目立つのでそこを注意しながら拭く。うちの実家のお風呂の蛇口にも銀色の金属の部分があって、お風呂を最後に使った人はそこを拭く習慣がある。そこだけ綺麗になっていれば、全体が綺麗になっているように見える。金属の部分を拭くのは人間の共通認識なのか。今度パチンコ店に客として行って、普段どのくらい汚いのか見てみたい。
たぶんどの職場でも、長くいる人はそれだけで価値をもってくる。技術よりも関係性のほうが大きな価値になる。

Posted by satoshimurakami