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昨日の日記を書かないまま釜山三日目の今日。まだ三日目とは・・。

昨日の昼はグーグルで、今の敷地から近いところに電源とWiFiの使えるosullocというお茶カフェを見つけたので行ってみたのだけど、なぜか閉まっていたのでどうしたものかと思って、やっぱりアレしかないか、と思ってstarbucksと検索したらそのお茶カフェから歩いてすぐのところにあった。恐るべき遍在性だ・・。

昨日はずっと雨が降ったり止んだりの天気。一昨日の夜からずっとそうだった。寒いくらいだったのでお茶カフェを探しに行く途中ナンポドンで「1000ウォン」と大きく看板を出している服屋をみつけたのでそこで合成素材でできた白黒カラー七分袖の服を1000ウォンで買った。同じ値段で「You only live once」と書かれた青い長袖の服もあったのでそっちと迷ったのだけどこの大きめサイズの服の方が韓国スタイルっぽいなと思ったのが決め手となった。

一昨日の夜は湿度と蚊に大変悩まされた。お風呂に入れなかったのでコンビニで買ったウエットティッシュで体を拭いて蚊と格闘しながら少し眠ったと思ったら床に違和感を感じて起きたら寝袋の下がなぜかびしょびしょに濡れていた。結露かと思ってタオルで拭いてまた寝ようと試み、何度かうとうとしながら床を拭いたり蚊がいなくなるスプレーを散布したりしているうちに外が明るくなってしまった。こんな結露するなんて初めてだと思ってiPhoneで見たら湿度88パーセント。蚊もわくはずだ。釜山の蚊は攻撃力が弱いとか書いたが嘘だった。非常にしぶとい上に時々とても強い毒を持ってるやつもいるらしく、左手の肘のあたりに刺された後はブヨに刺されたみたいに腫れてしまった。すぐにおさまったけど。

敷地の隣の沐浴湯

もう起きてしまおうと思って起きて寝袋を家の中に干して外に出て時計を見たら朝の5時だった。近所を少し散歩した。コインランドリーをハングルで検索して行ってみたけどそこはコインランドリーじゃない上にシャッターが閉まっていた。敷地の隣の銭湯(沐浴湯、モクヨクタン)は朝5時半にシャッターが開いた、開くと同時におばちゃん二人とおじちゃん一人が入っていった。銭湯文化は普通にあるらしい。ただし朝風呂派のようだ。韓国人は朝が早い。沐浴湯は日本の銭湯とほとんど同じようなつくり。最初にお金を払い(5000ウォン)、脱衣所で服を抜いで中に入る。体を洗うためのアカスリタオルが山のように積まれている中から一枚取り(アカスリタオルと体を拭くためのタオルは韓国の銭湯においては基本的に貸し出してくれるらしい)、中に入って洗い場で体をあらってから湯船に。温度は日本の一般的な銭湯よりもぬるめかもしれない。そして上がって体を拭いて外に出たら、まだ七時前なのに既に通りが賑わいだしている。そのまま近くのコンビニ(25という看板が出された店)で牛乳(ウユ)とカップ麺を買って朝ごはん。イートインコーナーがあって、日本のコンビニみたいにお湯もレンジもある。七時半ごろ一旦家にもどる。モンベルは優秀で、こんな湿度でもそれなりに乾いてくれている。眠くなる。この時電源のあるカフェを調べ、と近くに電源もWi-Fiもあるお茶カフェがあることがわかり安心する。しかしそこがあいてなかった。そしてこれを書いている今日も行ってみたがあいていなかった。行く時間が悪いのか?そういえば釜山にはホームレスがいない。1,2人お金を乞うているおじさんは見たけど。でも金さん曰く、すこしいるらしい。彼らはどこで寝泊まりしているんだろう。

そのままうとうとして9時過ぎごろに起き上がり、絵を描き始める。途中、サムギョプサルをご馳走してくれた社長さんが訪ねて来た。しばらく書いてたけど、寒い上に雨が降ったりやんだりなので断念し、お茶カフェをさがしにいった。充電もしなければいけなかった。

この文章の冒頭の通り、遍在するスターバックスで3時間くらい日記を書いたり絵を描いたりして過ごし、家の方に戻っている最中に金さんから電話がかかって来る。近くのカフェにいるからそこにきてくれと言われ、金さんと社長さん(社長さんはとても協力的でいつも一緒に行動してくれている。彼も楽しいのかもしれない)と合流する。なんと金さんは今日の敷地として、日本領事館に交渉してくれていたらしいのだけど、そこがどうもダメらしい。領事館の敷地に泊まれたら相当面白かった。それにしても金さんは市立美術館の職員だからなのか、色々と公共施設を交渉してくれている。月曜からは市役所の公園と区役所の敷地に許可を取り付けてくれた。いまのところ全部金さんがやってくれている。助かるけど、僕としては隙あらばどこかで自分で許可を取り付けて寝てみたいと思っている。そういう動きも挟みつつ、金さんたちに協力してもらいつつ、やっていくのが良さそうだ。釜山では。今の僕の狙いとしてはあの沐浴湯の敷地だ。でも今日は土曜日だからなのか沐浴湯がやってなかった。なのでお風呂は釜山ホテルというホテルの日帰りサウナを利用した。こちらは6000ウォン。

とにかく領事館は、保安関係で夜まで人がいることがだめだと言われたが、キムさんの知り合いの領事館の人が、なんといま他に敷地を探してくれているらしい。日本領事館が僕の家の敷地を探しているのは不思議だ。どう考えれたらいいのだ?釜山の街は基本的にきつきつに建物が建っていて敷地に余裕がない。広場や公園もないのでここらで敷地を探すのはたしかに困難そう。困難そう、とか他人事みたいに書いてしまった・・。僕が寝る場所を何人もの大人の人たちが探してくれている・・。

金さんたちに「釜山の蚊には日本から持ってきたスプレーが効かない」と言ったら笑われた。釜山の蚊は強い。体に塗るタイプの虫除けと、結露防止のための何かが欲しいと言ったら「国際市場」(秋葉原と大阪とかっぱ橋と日暮里繊維街が全部混ざったような楽しいエリア)のほうへ買い物に付き合ってくれた。薬局で店員に勧められたモギウユ(蚊ミルク)と、透明な薄いビニールを手に入れた。国際市場では200円くらいで買える服が並んでいたりする。釜山の最低賃金は、最近法律が変わって7400ウォンくらいらしいが、ムン大統領が頑張っていてもうすぐ10000ウォンになるらしい。その後、釜山の「映画ミュージアム」というところに交渉にいくも責任者不在でうまくいかず、どうしたもんかと思っていたら(金さんは「これでダメだったらどうする?」と言っていた。完全に僕の身になって考えてくれている・・)「釜山近代歴史博物館」で敷地を貸せるという許可を得られた。助かった。

金さんと話していても思うのは、他の人でもそうだけど徒歩の移動感覚が違う。僕は釜山に来たばかりでかつ徒歩移動には慣れているほうだと思うので、街の捉え方が大雑把だ。北に3キロ進んでから南に6キロ進むことになっても構わないし、通りと通りの違いなどもよくわからない。でも釜山に長く住んでいる彼は、僕よりもこの街を大きく細かく捉えているので、向かっている方位からすこし外れた場所で敷地を借りようとするのを無意識に避けようとしている。

2018年7月6日〜8日부산시중구대청동の부산근대역사관の前

とにかく歴史館の許可が下りたので、ペクサン記念館から家を動かす準備をしているときに、夜床が濡れたのは結露なんかじゃなくて銀マットの表面がところどころ破れているので床下の水が上にしみて来てしまっているせいだと気が付いた。これはまた国際市場にいってヨガマットか何かをかってこなければ、と思った。そして歴史館に家を移動。10分弱くらいで着いてしまった。そこで金さんたちと別れて一人で国際市場に言ってヨガマットを20000ウォンで購入。

晩御飯は散々歩き回った挙句、一昨日の店と同じところに入って一人で焼肉を食べてしまった。日本でもやったことのない一人焼肉を、一人でご飯を食べたりする文化がないので「友達いないのかな」と思われてしまうという韓国でやってしまった。その最中は、もう恥も何もないと思えたので僕の態度はでかいもんだった。そうして昨日の夜は釜山近代歴史感前の小さな広場のようなスペースを敷地にして寝ることができた。

次の問題は洗濯だ。近所ではネットで探しても歩いてもコインランドリーがない。リミットはあと2日。2日以内にどうにか洗濯する方法を考えなければ。そして今日の朝、工事の音で目が覚めた。朝7時から9時みたいなノリで工事現場の人が仕事をしている。

Posted by satoshimurakami