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2018年7月9日〜10日부산시연제구연산동の부산시청공원の中

今は釜山市庁舎の公園の目の前にある「Angels in us Coffee」(洒落た名前だ)というカフェの3回の席で通りを見下ろしながらクーラーの効いた席でパソコンとバッテリーを充電しながら店のWiFiも繋いでこの日記を書いている。このカフェの3階には野外になっている部屋があってそこが喫煙所になっている。どうやら韓国では飲食店なんかの屋内ではタバコを吸うことが法律で規制されているらしい。カフェが充電と日記を書く拠点になるのだけど、この店に電源席があるかどうかは入ってすぐに店員に確かめる必要があった。そこでGoogle翻訳で電源はありますか?という日本語を韓国語に翻訳して店に入ってすぐに「ジュンウォンイッスブニカ?」と帽子を被ったとてもおしゃれな若い男性の店員に聞いたら笑って頷いて韓国語で何かを言っていた。どうやらあるらしい。伝わったのが嬉しい。そこでアイスティーのレギュラーサイズ(4500ウォン)を頼んで3回のテーブルにかれこれ1時間半くらい居座っている。他に客は2組。うち一人は僕と同じようにアイスコーヒーを脇に置いてパソコンを見ている。韓国のコンビニや飲食店やカフェの店員はみんな結構頻繁に携帯を見ながら接客をしていて(場合によって電話も)、昨夜23時過ぎにトイレのために市庁舎の中に入った(なんとトイレは24時間利用できるらしい)のだけどそこの警備員の人も電話していた。ヨーロッパの店でもみんな携帯をみながら接客していて、日本は仕事中に携帯とかをみることを禁止する空気があるけど窮屈だなと思った。なんか旅行ブログみたいなことを書いてしまった。釜山は電源があるカフェが東京以上にたくさんあって充電にはあまり困らない。たいていの店にはWiFiも飛んでいる。さすがサムスンがある先進国だ・・。

この辺りにはこの他にもカフェが山ほどあってEDIYA COFFEEというのもすぐ裏にあるのだけどこれは釜山でよく見る。まだ行ったことはない。あとロッテリアもマクドナルドもある。今日は雨の予報だったらしいけど晴れてとても暑い。昨日の夜は湿度が91%あったけどいまは73パーセント。日差しがきついほどの天気。日本では広島のあたりが豪雨で大変なことになっているようだ。100人以上の死者が出ているらしい。昨日の夜行ったチムジルバンの脱衣所のテレビでも豪雨のニュースが流れていて、自衛隊が救助活動を行う映像を見ることができた。幸い雨は落ち着いたようだけどまだ行方不明者がたくさんいるらしい。一人でも多くの人が助かることを祈る。

昨日は朝起きて(清掃員の人が家の屋根にも箒をかけてくれたらしく箒の繊維のようなものが屋根にたくさんついていた)、沐浴湯には入らずにスターバックスで一昨日の日記を書いて、そのあと国際新聞(クグチェシンブン)の記者の取材を受けた。家と一緒に撮影されたあと、キムさんとミリさんと記者と僕の四人でカフェに入って1時間半くらい話した。昨夜は市庁舎前の公園に家を置いて寝たし、一昨日までは市立の歴史博物館の敷地で寝ていた。こうやって役場の土地を借りて眠るようなことは日本では許されたことがない。みんな断られた。「日本では役所の土地を借りたことがない。断られてばかりだ。」と言った記者の人が目を丸くして驚いていた。キムさんは「韓国は逆だ」と言ってた。公共というものの考え方が違うのかもしれない。儒教の精神のおかげなのか、何かしら大陸由来のセンスがあるのか・・?

「侵略の象徴」である歴史博物館の建物敷地を借りて日本人の僕が寝ていたら石を投げられたということが、何かとても面白い気がするという話を記者にするのを忘れた。

取材を受けたあとそのままみんなでご飯を食べた。巨大な(といってもいいと思う)鍋の中に真っ赤(本当に真っ赤だった)な出汁とキムチと麺が入ったもの(「キムチ鍋」と呼んでいた。)と、なんかキムチと一緒になった豚肉の炒め物のようなものとご飯を食べた。鍋は本当に真っ赤だったので、いよいよ辛くて食べられないものが来たかと思ったけど食べて見ると程よい辛さで美味しくてあっという間に食してしまった。見かけによらない。しかしこっちに来てこんな色の食べ物ばかり食べている。食べ物がだいたい赤か茶色だ。僕は先日買ったばかりの服にキムチの出汁を飛ばして汚してしまったけどみんな白い服を汚さずに綺麗に食べているから不思議だ・・。夜に路地などを歩くとキムチの匂いがしてくる国。

赤い食べ物でパワーチャージして2時ごろから歴史博物館を出発して歩き始めた。11キロほど歩いた市庁舎へ向かった。3時間くらい。1、2度おじさんとおばさんに韓国語で何か話しかけられたようだけど何と言っているのかもわからなかったので日本と同じようにスルーして歩いた。一度すれ違いざまに男の人が、僕から見えるように「グッ」と力強く親指を立てて応援してくれた。僕も返した。顔は見えなかったけど。これがとても嬉しかった。

5時ごろに市庁舎前の公園に到着。釜山広域市全体の市庁舎なのでものすごく大きい。なんとなく丹下健三の都庁を思い出させるファサードの30階建てくらいのビル。すぐ隣に市議会と、警視庁がある。公園内には将棋らしきもの(日本の将棋と少し違うようだった。駒が丸い。)をベンチでうっているおじさんたちや、テントがたくさんでていてそこで靴や服や食べ物を売ってる人や、ランニングやウォーキングをする人や、4,5人でおしゃべりしているおばちゃんたちがいて賑やかで緑もたくさんある良い公園だった。さすがにWiFiは飛んでいないけど自動販売機も公衆トイレもゴミ箱もある。特にゴミ箱が助かる。子供のための遊具エリアもある。さらにキムさんの紹介で、市役所の「東アジア文化都市」の担当者の人たちが挨拶にきてくれて、彼らが「チムジルバン」もすぐ近くにあることを教えてくれた。(彼らはなんと僕に釜山の記念品まで贈呈してくれた。丁寧な包装がなされた二つの箱で、一つには綺麗なキーホルダーともう一つはスカーフ。「寒いかと思って」と言っていた。釜山の公務員優しい。)韓国のスーパー銭湯みたいなもので、昨夜入ってみたのだけど(フロントで韓国語で色々話されたが全くわからなかったけどなんとか入浴できた)24時間営業で仮眠室もサウナもあって(他の階にはもっといろいろあるような説明っぷりだったけど行っていない)、10000ウォンだった。公園は22時でなんか放送があって街灯が消され、それから公衆トイレは入れなくなっていたけど市庁舎のトイレがあるしお風呂も24時間入れるので今回は大変良い間取りだ。このカフェもあるし。

昨夜のご飯はキムさんと二人でチキンの店に入って「チメ」をやった。チキンとメッチュ(ビール)のことらしく、チメをしながらサッカー中継なんかを見るということらしい。キムさんと2時間以上チメった。彼は美術館に勤める前は作家だったらしい。大学で非常勤で教えたりしながら制作活動をやっていたとのこと。日本の作家とおなじような働き方だ。韓国の現代美術はどんな感じなのかと聞いて見たら「レベルはとても高いのだけど、みんな同じようなテーマを扱ってしまっている」と言っていた。なんで韓国の男性はみんな髪が短いのか、とも聞いたら、「私の考えでは」と前置きして軍隊に入るという経験があるからじゃないかと言っていた。力強く男らしくあれ、という価値観が強いらしく、髪が長いのは女性の役割だ、という考え方。また「軍隊に入るという経験は人生の中でとても大事な成長を与えてくれる。私の場合はそうだった」と言った後で、入隊前はみんな入りたくないと思うのが一般的なんじゃないか、と言っていた。学生だったり、なんらかの理由があれば入隊は先に伸ばすことができるらしいけど、先に伸ばしすぎると後で入隊した時にまわりが若い人ばかりということになり苦労するだろうと言っていて、僕は自分の免許合宿のことを思い出した。釜山の人は日本でいうと大阪人のようなもので「釜山の男」というアイデンティティーがあるらしく、声が大きくて男らしさを大事にする。釜山の人からしたらソウルの男は優しすぎるイメージがあるという。ソウルと釜山にはなにか対立感情のようなものがあるのか、とは聞けなかった。

Posted by satoshimurakami