6月2日の日記

pk shampooの「夜間通用口」に出てくる「月が照らす光」という歌詞。おもしろい。月が照らす光とはつまり月光のことだろうけど、ふつう「月が照らす〇〇」とか「光が照らす〇〇」とはいうけど、「〇〇が照らす光」という言い方はしない。光はなにかを照らす方であって、照らされる方じゃないから。でも、たしかに、月は太陽の光を反射している。だから「月が照らす光」といういいかたは正しい。でもこうやって光自体を主役にしている言い方、あまり聞いたことがない。
「月が」の部分までだと、主体が月なのかと思わせるのだけど、「照らす光」まで聞いたときに、光が主体であることがわかり、頭の中でイメージする対象が、月から光へスライドする。
このスライドと、月が太陽の光を反射しているイメージが一致している。
また、この言い回しからは、言外に太陽の存在も感じさせる。気持ちがいい。自分の母国語が日本語で良かった。

Posted by satoshimurakami