10180904

私はたぶん俳優で、ドラマの撮影をしている。ちょっと薄暗くてシックな雰囲気ではあるけどファミレスみたいに気軽に入れる夜のレストランで、相手の女性(見たことある俳優だった)と向かい合って一対一で話している。喋った台詞が何だったか大部分は忘れてしまったけど、会話の最後に「それは、なんで?」という私のセリフをなぜか相手の女性も同じタイミングで発してしまい、お互いに笑って、普通はリテイクになるところなのだけど、私にはその必要がないことがわかっていたので、「でも、これでいいんじゃない?」と言って、撮影は終了した。
なぜリテイクの必要はないことがわかったのかというと、私はどこかで目の前の光景が、夢か、あるいは過去の思い出かなにかである、ということをなぜか理解していて、いま目の前で繰り広げられている会話は、すでに放送された映像の繰り返しである、ということを知っている。つまり、今自分が演じているものが採用されたテイクであり、それ以外のテイク(つまり演じたけど採用されないテイク)を撮影しているときの光景(記憶)を、いまの自分が見るわけがないということがわかっている。ある意味で未来から決たような存在として、私はその撮影現場にいる。
終了後、なぜかレジで会計することになっていて、金額が7000円台だった。レジの裏には撮影クルーたちが集まっている大きな部屋があり、私は「ああ、みんなここで撮影の様子を見守っていたのか」と思う、という夢

Posted by satoshimurakami