0629

今日は丘の上に建ってる家のガレージを敷地に借りた。去年もお世話になったところ。
ハーレーを3台くらい持っている80歳のめちゃ元気なおじさんと、最近麻雀の勉強を始めた奥さんが住んでる。

おじさんの話
「ハタチのころは陸送の仕事をやってた。シャシーだけの車を走らせて運ぶの。運転席とそれが運転席とモーターしかなくて、モーターがリアモーターだから後ろが重くて、走ってると、前がちょっとした石とかで浮いちゃうんだよ。それでみんな俵を三つくらい前にくくりつけて走らせてた。帰りは汽車でかえってきた。

俺は25か26で結婚した。陸送の仕事は全国まわって、1週間も10日も帰ってこねえから。九州なんか行くと、10日くらいかかるからね。帰りは汽車で帰ってくるけど。
青森だって4日くらいかかったんだよなあ。
それで嫁さんに逃げられちゃ叶わねえと思って、商売変えなきゃいけないと思って。
陸送やめて、26のころは京浜急行のバスの運転手やってた。
京急っつうのはバスを10年なら10年やると、駅の方の試験うけられるのね。そうすると駅の助役になって、それから駅長になれるのね。試験で。ああ、じゃあこれ最後には駅長にでもなれるのかなあと思って(笑)
路線バスは蒲田から羽田までの路線バスやってたんだけど。あと東京駅の八重洲口から神奈川県の城ヶ島ね。これをやってた。川崎駅前から八重洲口とかね。
で、運転手やってるうちに、俺は全国を陸送やってたもんだから、道はよく知ってるっていうことで1年かそこらで観光課の方にまわされたんだよ。観光は東京の羽田にあった。
昔は長距離の観光バスなんてなかったからなあ。せいぜい長野とか福島とか。せいぜい一泊どまりで。秋田へ行くやつなんてなかったなあ。」

「年寄りはみんな退職したら田舎暮らしするんじゃないか。都会は遊びに行くにはいいんだ。さあ、田舎へ帰ろうっつって。やりたいことやって言いたいこと言って。さあ、帰ろうって。みんな「いいなあ」って言って。特にバイクなんか運転するとなると、どこでもさ、田舎の温泉はいけるし。好きなように。
それがいいよねえ。一生暮らすんなら、それがいいよなあ。のんびり温泉でも行って。あちこち見て。」

「あそこの庭に、除染した土が埋まってるの。埋めた業者は取りに来るって言って全然来ないんだ。土を集めるとこは決まったみたいなんだよ。富岡ってとこ。そこへ集めようって決まったみたいなんだけど全然来ねえ。嘘ばっかり言ってんだ。
福島も変な県になっちゃったなあ。原発のなあ。」

Posted by satoshimurakami