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亀山城址公園のあたり、なんの鳥がわからんがお堀の向こうの森から鳥の声が絶え間なく聞こえてきて、えでぃまあこんの麻雀砂漠を聴いて歩いていた。

空は淡い青で晴れていて薄い雲がゆっくり流れていて、左からはこれまた絶えず車の音が聞こえていて、黄色と緑のグラデーションのイチョウの並木を歩いていたとき、MONOのeverlasting lightという曲について、メロディーラインの演奏を聴衆の脳内に託しているということに気がついた。つまり、それまで繰り返し聞かされてきたギターのメロディーラインは途中から鳴らなくなり、ノイズの中に消えていくのだけど、その轟音の中であのメロディーが聞こえてくる。鳴っていないのに。それまでずっと聞かされてきたから、頭の中でまだそれが流れていて、その伴奏として現実に鳴っている音が耳から入ってくる。音楽ではこんなこともできるのか。それで、いま、また此岸にもどってきた。と思った。世界を情報ではなくて、物質や材料。マテリアルとして眺めることができる瞬間。たぶん芸術はこのことと関係がある。有用性に埋没しない、世界から大地へ移行する瞬間。
紅葉のグラデーションはきれいだ。あれは葉緑素が壊れて色が変わるから、葉が死んでいく色なんだろうけど、循環を感じるから

そして雪虫が大量に飛んでいる

Posted by satoshimurakami