6月1日19時10分

京王線各停新宿駅行、乗る電車を間違えたことに気がついたらしい男子小学生二人組が騒いでおり、次で降りるぞとわーわーやっているところに女子高校生が大丈夫?という調子で話しかけ、一緒に行こうかと言って3人で新宿駅で降り、女子高生は携帯でなにかをすごいスピードで検索しながら、4番線に59分発の電車があるからそれ乗ればおっけーと二人に諭し、3人は階段を登っていった。
この女子高生、それだけにとどまらず、手にキャップ帽を持っている。小学生に話しかける前に拾った、座席に落ちていた忘れものである。きっと駅員に届けるつもりなんだろう。またこの人が座っていたところは優先席なのだけど、終始浅く座っていて、笹塚駅で乗ってきたおばちゃんにすかさず席を譲ろうとしていた。他にも空いていた優先席があるにも関わらず、迷いはなかった。
なにかの主人公を見ているような気分。車両の中心があの子だった。電車を間違えたおかげでいいものをみた。
きっと彼女は日常的にあんな感じなのだろう。だから、いろいろと引き寄せるのだろう。

そしてぼくはその後に乗り換えた中央線。中央線という名の暴力を久々に体感した。中央線という名の豚小屋、中央線という名の家畜小屋。

Posted by satoshimurakami