7月29日1時14分

ミシマ社と一緒にやったワークショップ企画をひとまず終えた。ぼくが希望した打ち上げもやってくれて、生まれて初めて鴨川の「床」で酒を飲んだ。いつかあそこで宴会をやってみたいと、もう15年くらい前から願っていた場所だったのだけど、唐突に叶った。
打ち上げのあとみんなと別れ、ホテルにチェックインするも、どうにもおさまらずに財布と携帯だけ持って再び鴨川へ行き、座ったり佇んだりして、それからビーサンにもかかわらず京都市内をうろうろとさみしいさみしいと呟きながら歩き回り、不意に、いつからおれはこんなさみしがり屋になったんだと立ち止まり、音楽を止めてホテルに帰ってくる。
札幌アートステージのときも、大分のフンドーキンマンションでの展覧会のときも、金沢の個展のときもそうだった。なにか魂をこめて準備していたイベントが終わりチームが解散するとき、手に余るほどのつらい時間がやってきてしまう。一番ひどかったのは札幌で、ぼくが駄々をこねてみんなを朝までカラオケに突き合わせ(カラオケなんか普段ぜんぜん行かないのに)、解散してから一人、空港へ向かうバスが出るバス停への道。あの短いながらも、永遠に続きそうに思われるほど辛い道は、たぶん今後も30年は忘れないだろうと思う。明日はもう来ない、今日ですべて終わりであり、僕にはなんの力もないと思われたあの時間。なぜこんなに厄介な感じになってしまうんだろう。

Posted by satoshimurakami