7月30日14時30分

岐阜現代美術館「荒川修作展A LINE IS A CRACK」塚原史講演「荒川修作再入門-「意味のメカニズム」から「天命反転」へのパサージュとしてのCRACK」メモ

・「Make reversible destiny happen」/荒川最期のメッセージ2010.5
・荒川からのファックス
「今世紀初頭の革命的な力は本当にどこに行ってしまったのか!」
ここでいう力とは、あの20世紀初頭の芸術の力である。ジャクソン・ポロックが最盛期だったころの。
・デュシャンの「泉」は
「作家の作品の関係の解体、レディメイド」
・トリスタン・ツァラの「ダダ宣言」は
「言葉と意味の切断、無意味の提案」
・アンドレ・ブルトンの「シュルレアリスム宣言」は
自動記述と夢の記述、無意識の開放
である
・馬場駿吉、荒川の最大の理解者
「荒川は死に対してペシミスティックな意味を負わせなかったと確信している」
・「LIVING ROOM 1969」という平面作品の下に書かれている文章
「このダイアグラムの左下の角は右上の角より1インチと5秒進んでいる」
デュシャンの名言「n次元の影=n-1次元」。つまり二次元平面の「居間」=三次元の現実としての「居間」の射影
・ある問いに対する答えを、通常の次元とは異なるところにワープさせること→escape root
・「場所はいまや緯度と経度で表されていて、場所というと、一つしかないと思われているが、本当にそうだろうか?」
→偏在する場
・リバーシブルディスティニー、荒川とギンズをそれぞれの心に受け継ぎ、繋いでいくこと。

Posted by satoshimurakami