9月3日

朝、外宮にお参りしたとき、正宮にて、中年の半袖短パンで手ぶらの男性が一人、頭を下げて、ぐっと両手を握りしめて目をつぶって、ほんとうに祈っているようだった。「祈り」というのは、こうやってやるのかと。ほんとうの祈りというものを初めて見たかもしれないと思った。
その男性は他の人たちが次々参拝しては去っていく中、一人で、5分以上はその姿勢のままでかたまっていた。目を奪われたし、胸に来るものがある。ほんとうに祈っている人というのは、傍目にもすぐにわかる。あんなにきれいなもの。

Posted by satoshimurakami