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さくらいさんが言っていた「人前で、"ここに来た目的"について話すときに、ひとつかふたつしか言えない。本当は三つも四つも五つもあるのに、人に話すときはそれが絞られてしまう」という話は、歴史を語るときにこぼれ落ちるものと似ている。
たとえば今つくられている芸術が数十年後に誰かにまとめられたとして、きっとそれはいま僕が見ている景色とはだいぶ違った、単純化されたものになっている。
「このマックっていつからあったっけ?」という質問に、「まずビッグバンていうのがあって…」とは説明しないこととも、なにか通じるものがあるかもしれない。

Posted by satoshimurakami