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家の絵を描いていて、感情が高ぶって泣きそうになることがある。洗濯物や壁の汚れや、ベランダの植栽やらをひとつひとつ見ながら描いていくうちに、その家で寝泊まりして、仕事にでかけて帰ってくる人と、それを家で待ちながら洗濯物を干したりしている人と。望んで手に入れた暮らしなのに、それに取り囲まれて身動きがとれなくなっていて、しかもそれに気がついていない人。近所の人が誰も気がつかなくて一人で死んでしまったり留守番のしすぎで鬱になってしまったり、毎日通う学校でいじめられているけどどこかに移るわけにもいかなくて耐えきれなくなって自殺してしまったり休日何をすればいいかわからなくて仕事してしまったり。僕も今は高松の家で家賃を払って住んでいるけど、家賃をはらっているから遠くに長期間でかけようという気持ちがそがれやすい。生活が閉じる。すぐに行き詰まる。街に出てちょっと辺りを見回すと、もう滅亡が近づいているような気がしてくる。空き家や空き部屋ばかりが目について、人通りが少ない道路。変な気象。そんなときに目に付いた洗濯物は、命があるというしるし、旗のようなものに見える。
今日からバイトがはじまる。あれだけバイトしたのにもうなぜかお金がない。イタリア行ったり引っ越したりしたからなんだけど。バイトは本当に。魂の墓場だと思う。何日か前に、新しい環境にあわせて精神や身体が変態する時間が「生きている」時間だと書いたので、ぼくはこれから明らかに「生きている時間」に突入するから喜ぶべきところなのかもしれないけど、その対象がバイトというだけでもうげんなりする。これでなんとか最後にしたい。4月にむけて耐え忍ぶしかない。4月になったら楽になるというわけではないのだけど。
今のアイデアは、とても強力で、可能性を秘めているものだ。これをちゃんと取り扱うには、強靭な精神力が必要で。手に負えるのか不安だけれど、僕が生み出してしまったものなので、僕が手なずけられなければ、誰もやらない。圧倒的な強さで取り組まないといけない。それはもう完全に圧倒的な強さでもって取りかからなければいけない。狂わないと生き残れない。狂わないと死ぬ。狂い続けないと死ぬ。今突破する方法はこれしか思いつかない。悲しむ人もいるけれど、もうこれしかないのだ。向き合え。
この世界は真っ黒だけど、この真っ黒な世界を完全に直視するには、たぶん知性と忍耐が必要で。でも僕は、こんな真っ黒な世界とまともに向き合えてしまったら、気が狂ってしまうと思う。幸か不幸か僕にはこの真っ暗な世界に真っ向から向き合うだけの知性と忍耐力と集中力がない。だから気が狂ってない。幸せなことだなー。
いまメールがきた。4通来た。最近迷惑メールの受信数が半端じゃない。誰だアドレス漏らしてるの。多いときは5分に1通くらい来てる。しかも全部送信元のアドレスが違うからアドレス拒否しても全く効果がない。Amazonで買い物したら、Anazonというところからメールが来たしトマト運輸というところからもそっちゅうくる。Anazon。トマト運輸。あとは7000万円あげますとか2億円あげますとか300億円あげますとか本当に騙す気でやってるのか。まず信じるわけがないし、そんなお金突然もらっても使えるわけがない。本当だとしてもそんなわけのわからないお金はいらない。ありがとうございました

Posted by satoshimurakami