06140951

先日飛んだ分の瓦を急遽作っていた。

泊めていただいてる方に車でホームセンターに連れて行ってもらい、発泡スチロールを買ってきた。スチロールカッターは無いので、普通のカッターで彫刻を作るように瓦を作った。作っていて3月のことを思い出した。あの小さな家を香川県の一軒家の3畳間でつくっていたときのこと。中塚と一緒に住んでいた家では、個室はそれぞれ3畳しかなかった。狭い部屋で発泡スチロールを削りながら、あるいはペンキを塗りながら、自分の船を造るような気持ちで家をつくっていた。追い込まれたような気持ちだった。2ヶ月くらいかけて家をつくり、家を出て行く日に二人で高松市内を散歩した。公園で、雑誌か何かのモデルの撮影をしていた。その人たちをみて「あの人たちの生活と私たちの生活には違いがあるなー」とか話していた。今も中塚はあの家で暮らしているし僕の住所も一応そこにあるのだけど、香川で作った自分の家と一緒にいま宮城県にいるのだ。不思議な気持ち。

いま朝の9時だ。今日ここを出て塩竈までいく予定なのだけど、僕は今夜どんなところに寝ることになるのか、誰と会っているのか。全然想像がつかない。これも不思議な気持ち。仙台に1週間くらい滞在した。相変わらず時間はとっても早く過ぎてあっという間に出発の時だ。6月も半ばになった。

Posted by satoshimurakami