日本には中2病感を美化しちゃう悪い癖があるんだろう。僕はエヴァンゲリオンの主人公に対して「うだうだ言ってないで黙って闘えよ」と思うけれど、多くの人がそれを良しとしてきてしまったことはよくないことだった。おかげでスターウォーズ新作を見て、完全に中二病をこじらせている敵役のカイロ・レンの方に感情移入しちゃう心が育っちゃっている。主人公のレイに対して「しっかりしすぎている」とか思ってしまうようになっちゃってる。

そういう中二病的なものを「暗黒面」と呼び、「警戒するべきものだ」と言ってくれているだけでスターウォーズは完全に素晴らしい。

100年前の今日、北海道で三毛別羆事件という事件が発生した。 体調2.7メートル(立ち上がると3.5メートル)のヒグマが、開拓民の集落に数日にわたって何度も襲い掛かった。最初の襲撃は12月9日で、普通に家で過ごしていた子供が、突然壁を突き破って入ってきたヒグマに撲殺され、同じく家にいた女性が連れ去られて食い殺されている。 このヒグマは人の味(特に成人女性の肉が好みらしい)を覚え、積極的に襲ってくるようになった。それから数日間で合計7人が殺され、3人が重傷を負った。最終的に陸軍まで投入された合計600人の討伐隊が組まれ、一人のマタギが撃ち殺した。
この事件のウィキペディアの記述が素晴らしかった。妊娠した女性が腹を裂かれたりするむごい描写もある。このヒグマにとってはヒトも捕食対象だった。捕食対象としての自分なんて考えたことない。