2013年6月4日(火曜日)17時22分

2013年6月4日(火曜日)17時22分

すっかり日記の更新をさぼってしまっていた。

これからは、パソコンを立ち上げたままおいておこうと思う。少しでもいいから、毎日書けるように。

今日はガーデンのバイトが休みで、16時頃まで昼寝していたのだけど、夢で内田樹さんが、何故か美術作家の設定で出てきて、「実態縮(じったいしゅく)」という概念を僕にレクチャーしてくれた。それは、ものの表面的なかたちではなくて、ものの「実態」を縮小するという制作方法で、なんか透明なグラスが三つ逆さまに重なって溶け合っているような作品と共に説明された。

なんだか最近、こういう不思議なアイデアや音楽のフレーズが夢に出てくる事がおおい。でもたいていのアイデア達は、現実ではあんまり使い物にならない気がしている。

これから僕は、遠足プロジェクト用の写真をメールで送り、プランと制作方法を決定しなくてはいけない。このぶんだと、だいぶ前から制作を始めないと七月後半に間に合わない。あと、×日町のプランもまとめて送らなくてはいけない。

なれない生活をはじめて、体が疲れている。通勤定期をはじめて買った。こんな風に平日はほぼ毎日仕事にいって、日曜日は休みという、社会では一般的な生活をしていると、まったく、この国のこの社会はうまくつくられている、と思う。仕事をしてお金を稼いで、家賃を払ったりご飯を食べたり、眼鏡や服を買ったりする。お金を稼がないと生活ができないとされている、資本主義のシステムが、人間をうまくコントロールするために、本当によく考えられている、というか、いまはよくまわっているというか、そんな感じがする。平日は働いて、週末に家族や恋人と会って、外食に行ったり、デートしたりする。そしてまた平日になり、がんばって働く。職場では、それぞれ家族や恋人を持った人達がいて、彼らとの話題はテレビで流行っている芸人のギャグであったり、映画や音楽やスポーツであったりする。まあ、恋人や家族との話題も、たいして変わらないのかもしれないけれど。そうやって、人間をコントロールして仕事をさせて、経済をまわしていくこの仕組み。巨大なシステム。この巨大なシステムと、歴史が、抵抗する隙を与えず、僕達をのみこんでいる。この巨大な波にのまれ、クラゲのように漂う人々や、サーファーのように楽しむ人々、流れに逆らってとんでもない所にいってしまう魚のような人々、いろんな人がいる。

僕のバイト先の上司達。彼らは、もはやその他の場所で生きていくことができない。その場所に長く居る事によって、力と責任が与えられ、それが幸せなことだと心から感じで居る。彼らを笑う事はできない。それは、彼らにとって、心からの幸せだから。それをだれが否定できるだろうか。

Posted by satoshimurakami