08100123 | 

今回のビデオレターから、遠い未来を見据えて手応えのあるものを形づくろうとする意志を感じて心にくるものがあった。有識者会議に議論を任せたり、あるいはいきなり国民投票をやったりするんじゃなくて、まず小さな単位の人たちで話し合って、その結論を上に上に押し上げていくっていうことをやるべきなんじゃないか。震災のときも繰り返し言われて、結局うまくいかずに終わってしまったけど、ここでそれができんとまずいんじゃないか。まじで。大丈夫なのか。そういうしくみが出来上がってないことが、あらためてすごくもどかしく思う。ボールは明らかにこちらにある。そんで、これも忘れ去られていくことを多分憂いている。今回のことは、いかにいまの社会がディスコミュニケーションばっかりで、矛盾に満ちていて、なにかの犠牲のもとに、何かを成立させた気になっているだけだったということをまた新しい形で浮かび上がらせた。どうすればいいのか。

荒川修作は永遠ていう言い方をしている。

「永遠の生命と、1億円あったらどっち欲しいですかと聞いたら、みんな1億円を取るんだよ。・・もうここまで文明が落ちたら、もう落ちっぱなしだ」

「我々が消えていく前に、”無限”てのが感じられたらどんなだろう。感じるだけでいいんだよ。まずは。『ああ、そんなものか』ってのがわかったらな、今度はお前たち “労働”は全然違うぞ。それに向けるから。何のために働くか。・・この地球上で人間は、誰一人として労働の目的を持たなかったんだ。」

と言っているけど、永遠とまではいかなくとも、例えば仮に僕たちの寿命が100年じゃなくて、500年だったら、もう少し遠い未来のことや、地球の環境のことや、原子力のことについて、今とは全然違う切実さで考えられるんじゃないか。彼が言った永遠っていうのは、未来っていう意味でもあるんじゃないか。

このへんは彼が「美」はしみったれてるっていうところともリンクしてくるんじゃないか。

「死ぬっていうことを真剣に考えない奴は”人間”じゃないんだから。どうしようもない。「美しい」とか「美しくない」とか、そんなくだらないこと。美とか美でないってのは、どうしてか知ってるか。死んでっちゃうからそういうものを作ったんだよ。・・日本の国学者なんかみんな、牢屋にいれた方がいいんだよ小林秀雄まで。「仮の宿から、ちょっと仮の宿へ住んで、ちょっと」なんて、あんなの。一番しみったれてんだよ。夏目漱石も全部だよ。「我輩は猫である」なんて。あいつは本当に猫だったんだよ。猫にしとけばよかったのに。・・文章なんか出して人間みたいな顔してるからあんなになるんだ。あんな本は2度と出しちゃいけないんだ。いいか、国学者がなにやったかっていうと「桜が綺麗です」。どうしてリンゴの花は良くないんだよ。リンゴ作っちゃうからだよ。あの実を。「桜はなんにも作らず・・。だからあれのほうが」なんて言うんだよ。いいか、これだけたくさんの梨の木やなんかから桜の木を選んだのは。いいか、しみったれてんのもいいところなんだぞお前。」

08100123 | 2016 | 未分類 | Comments (0)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です