4月4日(14日目) | 

今朝も5時半ごろに目が覚めてしまった。だけどふと、「早い時間に起きちゃうのは、カーテンを閉めてないせいで朝日が顔に差し込んでくるという単純な理由からではないか?」と思った。今夜はカーテンを閉めて眠ろう。

今日は、日曜日から繰り越した座学を二つ午前中に聞いた。教室に入ると、仮免許検定で落ちたのであろう、あの茶髪のにーちゃんや例の建築の青年がいた。懐かしい気持ち。座学の内容は「死角と運転」というやつ。あの、普通の先生だ。2輪車と4輪車のいろいろな位置関係における注意点や、事故は右直事故が多いという話や、交差点を曲がる時の死角の注意点や、車自体の死角について、などの話を聞いた。教科書に面白い記述がある。

「無事故運転者は、死角となっているところに危険がないかを探り、常に慎重な運転をしています。しかし、事故を起こした運転者の言い訳を聞くと、

・駐車車両のかげに歩行者がいるとは思わなかった。

・カーブで対向車があるとは思わなかった。

・交差点で右方から車が来るとは思わなかった。

など、死角にある危険を予測せず、先入観で他の交通はないものと自分勝手な判断をしています。」

『事故を起こした運転者の言い訳』という言葉に悪意を感じる。

座学の合間にタバコを吸ってたら、またあの茶髪のにーちゃんに話しかけられた。彼もタバコを吸う。「風強いな」と話しかけて来た。「いつも風強いですよね」と言った。「いくつですか?」と聞かれた。

『29です』

「まだ大丈夫」

まだ大丈夫ってなにがだ?彼は34歳らしい。年上だった・・。免許をとるのは二回目らしい。

『年が近そうな人が一人いるなとは思ってました』

「わかるよねそういうの」

彼は、やはり仮免検定に落ちたらしい。でも「7日が雨の予報だったから、それもあってわざと落とした」と言っていた。『なるほど!』と言った。そんな方法があるのか。と一瞬思ったけど、でもそれは言い訳ではないか?仮免検定に受かった上で、雨なら雨で卒検受けてみればいいじゃないか。それで落ちたらまたやりなおせばいい。わざわざ仮免検定の段階で一度落ちる必要なんてあるのか?この話から、彼の人格がすこし見えた気がする。しかし免許二回目とは、過去に何があったんだ。彼の表情に漂う諦観の元は、その免許取り消しが関係しているんじゃないか?と思うと彼に興味が湧いてきた。あの顔つきは、絶対に何かを背負っている。

座学のあと、運転シミュレーターを使った実技講習があった。「どんどん事故ってください。シミュレーターで無事故無違反で走られちゃうと、良い講習になりません」と事前に教官から言われてはいたが、5回くらい人やバイクを轢き殺してしまった。車の陰から突然飛び出して来た歩行者や、右折するトラックの後ろから飛び出して来たバイクや、突然車道に寄って来た自転車など、いろんな人を轢いた。幸い子供は轢かなかった。

そのあと、ドライブレコーダーで録画しながらの運転教習があった。まさか室内側にもカメラがついているとは思わなかった。あとでその映像を見ながら色々注意されたのだけどなによりも、運転中の自分の表情が面白すぎる。ずっと眉間にシワが寄っていて、無駄に真剣な表情をしている。運転中こんな顔してるのかと絶望的な気持ちになった。「超真面目な顔で運転してるね」と教官にもいわれた。あと、別の教習生が運転してるあいだ後ろに座っていた時の僕の姿勢悪さにも驚いた。ずっと体を右に傾けながら座っている。多分前をみようとしているんだけど、それにしてもこんな姿勢で座ってるのかと、衝撃を受けた。「ずっと斜めに座り続けてるの、すごいね」と教官にもいわれた。

そのあとは「山道教習」というやつ。山道を運転する練習。あの「もうわけわかんなくなっちゃってるけどごめんね~」の教官だったのだけど、教習中に彼は素敵な話をしてくれた。

「横断歩道ってのは、歩道ですからね。車が通れるように仕方なく平らになってますけど。でも全然止まってくれない車たくさんあるよね」

『ぼくも、車って偉そうだなってずっと思ってました。』

「車は全然偉くないからね。むしろ私たちが使わせてもらってるんだからね。」

あまりにも車社会になってしまったので、この精神を忘れがちなんだと思う。歩行者がまず居て、車というのは特殊な乗り物なので、基本的に車は歩行者よりも謙虚に小さな態度でちまちま走るべきなんだ。荒川修作も『あの道路の真ん中、なんであそこを車が走ってるんだ。あそこを俺たちが歩かなくちゃいけないのに!俺たちが真ん中歩いてて、車が横をちまちま走ってるならわかるよ。だいたい、車が俺より大きいとは何事だ。車は、俺より小さくなくちゃいけない!』みたいなこと言ってた。

「横断歩道以外の道でも、歩行者が横断しているところに通りかかったら、その通行を妨げてはいけない」という法律から、この精神がまだ生きていることがうかがえる。終了後、車の中で「もう今日はこれでおわりでしょ?酒でも飲み行きますか?」と言われ、「まだ卒検の模擬テスト2回合格してないんで(仮免許の時と同じく、模擬テストで2回合格しないと卒業検定テストがうけられない)、テスト受けなきゃなんです」と答えた。「あ、すいませんでした」と笑われたけど、今思えば不思議な言い方だ。あれは「酒飲みにいきませんか?」というお誘いだったのか?・・わからない・・。こういうときどう振る舞えばいいんだ・・。

運転教習後、教習車が停めてある駐車場からタバコをくわえながら喫煙所に歩いてたら、また茶髪のにーちゃんに突然

「すげえ、もうたばこくわえてんの。すげえ」

と、タバコをくわえるジェスチャーとともに話しかけられた。不思議な人だ。

今日のシメに模擬テストを一回受けて見た。全部で95問あり、100点満点で90点以上が合格。仮免検定の2倍くらいの問題数なのですこし疲れる。99点だった。嘘みたいだ・・。1点は、ものすごく初歩的なミスで落としていた。最初から99点とは逆に不安になる。そんで歩いてホテルまで帰って来た。今日は禁酒しようと思ってコンビニでビールを買うのを我慢した。

4月4日(14日目) | 2018 | 未分類 | Comments (0)

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