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鴨川沿いを湯川潮音を聞きながら歩いていて、七条のあたりで橋を渡ったとき、晴れていてとても暖かくて、本当にきれいな街だ「この景色のためなにかしてあげたいな」と思った。川面は凪いでいてビニールの床みたいで、浅瀬にサギが立っていて、鴨が岩の上で休んでいた。雑草、河川敷の一年草が枯れていたり新緑だったりして、地面がカラフル。紅葉は梢の上の方が紅くなっていて、徐々にグラデーションで幹に近い葉はまだ緑。雀が桜の木に4羽、枝から枝へ飛び移っていて、それを見た時急に鳥肌が立って、泣けてしまった。時間が溶けていくようで、気持ちも久々に穏やかで、いま自分は「此岸」に戻ってきたと思った。つまり、いま僕はここにいると思えた。