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川村記念美術館「ミニマル/コンセプチュアル」さいこうだった最初の部屋初っ端のカールアンドレの作品から涙ぐんでしまった。工業的に切り出されたただの鉄の立方体を使ってることで、ダンフレヴィンやソルルウィットの作品よりも手仕事感がなくて、ただ、ものがそこに存在していることが感動的に思える奇跡が起きていた。リチャードアートシュワーガーという人のことを知れたのも良かったし、ローターバウムガルデンも良かった。リチャードロングの「歩行による線」が見れたのも良かったしロングの最初の個展のDMがダサかったのも良かった。スタンリーブラウンの作品をみて、自分の歩幅を1単位として、メートル法とかそういう既存の単位を使わないで東京を旅してみようと思った。「東京を旅する」は良いアイデアかも知れない。河原温のI am still aliveシリーズが始まる前に送られた3通の電報のことは知らなくて、「自殺しようとはしていない心配するな」という電報を一人に送ったことがきっかけで「私はまだ生きている」という電報を知人に送るようになったという話は、彼の作品と彼の日々の生活が思っていた以上に地続きになってることがわかって良かった。心にオン・カワラを飼う。ワンミリオンイヤーズも実物見れた。企画展もだけど川村記念美術館自体もさいこうでロスコの部屋ではもう絵が見えなくなるくらい泣いてしまったやる気出ないとか言ってすいませんと思った魔法がかかっていた近くで見ても離れてみてもどこが細部かわからない。魔法としか言いようがない