07142225

ヘッドフォンでバスクのスポーツ聴きながら歩いてたら、光る円がものすごい速度でお互いに触れ合いながらそれぞれの方向に進んでいき、そこに時々流れ星のような光も走っていくようなイメージが浮かんだ。それは啓示のようなものに思えた。急に気持ちが楽になり、そうか生きるとはこのようなことなのだと思えた。僕たちは一人一人が円のような存在で、それぞれにあちこち方向転換しながら高速で動いている。他の円と輪郭をぶつけ、時々それは大きく重なり合い、そしてまた離れていく。すぐちかくを併走していくものもあり、その存在は感じることができる。

そして僕にとって一番身近な自然は音楽だと気がつく。聴くという受動的なことが能動性を生み出すという魔法。選択も意思もない、フュージョンの感覚。自分の境界が消えて、主語が消えて、動詞だけになる感覚。音楽が一番身近なそれかもしれない。音楽を聴いているあいだは、なんの選択もしなくていい、効率とか価値とかを考えなくていい。

Posted by satoshimurakami