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いつもは自転車で向かうアトリエへの道を、今日から始まる「ぜったいに『学び』のないゼミをやる」のアイデアを練るために歩いていたら、反対側の歩道で、茶髪でロン毛のにーちゃんが犬を抱きかかえていて、道路脇の、通常の犬の目線では見えない高さの畑を見せながら、すごいねえ野菜いっぱいなってるねえ、と話しかけていて笑っちゃった。すこし気持ちが楽になって、ゼミで積み木でもやりながら話したらいいかなとおもいついて、百均で積み木を探すためにいつもとは違うところで角を曲がったらハナミズキの葉っぱが歩道に落ちていて、それがとても綺麗で、何かのチケットみたいだった。綺麗なものを7枚くらい拾って歩いているうちに、百均には寄らなくていいなという気持ちになった。この葉っぱをみんなに配ればいいなとおもったのだ。大きな白い布を持っているから、それを広げて葉っぱを置いて、みんなに見せればいいとおもった。そうしたら甲州街道を曲がったところで、男の子とお父さんが手を繋いでいて、男の子が道端にたまっているケヤキの落ち葉の山を、両方のくつでしゃこしゃこ蹴りながら歩いていて、お父さんが笑いながら、はっぱそんなふうにするの?と聞いて、そしたら男の子は、だって葉っぱが好きだから、と答えていた。今日はすごくいい日になりそうだな。

Posted by satoshimurakami