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広島平和記念資料館で感じた、上空から見る「地図」の恐ろしさ。人、家、生活がデータと数字になることのこわさ。これはものを見えなくさせる技術であり、上から見下ろす視点がもつ「重力」という名の暴力と、花火や折り鶴や噴水や慰霊塔など、戦争に反対するものが持つ「上昇」の力、重力に抗する視点。見上げる力と見下げる重力の対比。

数年ぶりに平和資料館へ行き、ふたたび食らってきた。全人類が五年に一度は見た方がいいと思える。展示は以前よりも綺麗な印象にまとめられていたけれど、それでもまだ強い「怒り」を感じるものになっていた。人間ならば、ヒトならば、この展示を見れば、核兵器を存在させてはならないと、皆が思うはずだと感じた。

Posted by satoshimurakami