1月4日

12月31日に実家に帰省し、家族で麻雀をやりながら年を越した深夜26時ごろ、喉の違和感を感じて風呂で温まって寝るも、翌朝喉のそれは痛みに変わっており、測ると37.6度の発熱。若干のだるさ。弟がちょうど一週間ほど前に新型コロナに罹り、31日に療養解除されたばかりだったので、念の為母親が持っていた抗原検査をやってみると、陰性(?)だった。(?)というのは、陽性を示すTラインのところに、0.2mmほどのうっすくてほっそい線が出ているように見えなくもないので。念には念を重ねようと、東京都の抗原検査発注ウェブサイトに住所を入力し、1月2日に届いたそれでもう一度検査をしてみると、見事陽性。今度はくっきりとTのところに赤い線。その瞬間から自室に缶詰に。母親からご飯や飲み物もろもろのサポート、父親から加湿器のサポート、弟からのど飴のサポートを受けつつ療養開始。とはいえ、症状は37.5度前後の微熱と、喉の、痛みと呼ぶには物足りないくらいの「違和感」のみ。味覚も関節痛のようなものも、弟が言っていた寒気もないので、大変退屈である。一度小説かなにか書いてみようかともおもったのだけど、残念ながらフィクションを生成できるほど元気な頭の状態でもなかった。ベッドの上でだらだらとひたすら観たり読んだりしていた。
・正月実家で過ごす用にアトリエから持ってきていた唯一の本『象が踏んでも』(堀江敏幸)を読む。昨年PARAで郷原さんに教えてもらっていた、『ドンキホーテの老人』(串田孫一)についての堀江さんの文を発見して嬉しくなった
・自室の本棚にあった『東京の条件』(岸井大輔)を読む。献本いただいてから10年ちかく経って初めて最初から最後まで読んだ。当時はちょっと難しくて読めなかったけど、いま、すらすらと読めた。公共を作ることを大真面目に、誠実にやろうしていて、刺激もらった。自分もどんどん作らねばと思った
・同じく本棚にあった祖父が亡き祖母に向けて書いた自費出版本『亡き妻の素顔』を初めてちゃんと読む。これを書いたことを、祖父は覚えているんだろうか
・「呪術廻戦0」をみた
・「シン・ウルトラマン」をみた
・「ファーザー」をみた(三回目)。何度見ても傑作。
・同じく本棚にあった「新約聖書」を読む。聖書というものを初めて読んでいるけど、これは古代ギリシャの哲学と対立するわけだと思った。岸井さんも書いていたけど、全体的に、仏教にも通じる悟りのような、諦観しているような印象を受ける。主意主義のギリシャ哲学に対する主知主義と言ってもいい。
・東京都の配食サービスを頼んだ。大量の包装された飲食物が届き、びびっている
・『劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ』と『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』をみた。どちらもエンディングで目が潤んでしまった。特にフランス製作の「史上最香のミッション」の方は、このノリは海を越えて人に伝わるのか、という感動も含めて

 

●発見

「クリネックス」は横向きに切れる。紙箱ではなくビニールに入っている安いティッシュは縦向きに切れる。高級なティッシュは横に切れる傾向?

 

●ビデオニュース「セーブアース」内のプラスチック問題番組(ゲスト:高田秀重さん)サマリー

・ペットボトルは日本全体で年間年間233億本使われている。その使用済みボトルの回収率は89パーセントくらいなので、年間27億本が未回収のままどこかに廃棄されている→海や川へ
・しかも、回収されたプラスチックゴミのうち、「マテリアルリサイクル」や「ケミカルリサイクル」など、実質的にリサイクルと言えるものは全体の24パーセント程度で、60パーセントは「熱回収」(燃やして温水にしたり発電したり、エネルギーに変換すること)されている。当然CO2が出る。この熱回収も日本では「リサイクル」と呼ぶという、謎理論がまかり通っている。
・日本の包装ゴミ排出量は一人あたり年間40kg、アメリカに次いで世界2位
・マイクロプラスチックの問題。マイクロプラスチックとは、プラスチックが日焼けして細かく分解されていったゴミのことだが、その劣化の最中に、プラスチックに含まれている添加剤(紫外線吸収剤、酸化防止剤、難燃剤、可塑剤)などの有害化学物質が環境に溶け出すことがわかっている。これが魚介類の、筋肉や肝臓などに蓄積されていくことがわかっており(生体のホルモンの真似をするため。いわゆる環境ホルモン)、つまり、いずれは人間の体に戻ってくる。人間の体に入ると、人間の生殖機能や免疫機能、神経系などに悪い影響を与えることもわかってきている。それが毎年毎年作られている。
・これらの物質には表示義務がないので、高田先生たちが調査をしている。使い捨てのコップから出てきたり、おにぎりを食品用ラップで握った時に、おにぎりの方にニルフェノールという化学物質が移ってしまった例もある。アウトドア用のボトルなどからも出てきた。
・健康な人からは検出されないビスフェノールAという化学物質が、子宮内膜症患者からは検出されているというアメリカの例や、「調理済み食品のうち、市販の弁当(週一回以上)または冷凍食品(週一回以上)の摂取頻度は、妊娠12週以降の死産と関連を認めた」(物質は特定されていないが、プラスチックの添加剤による影響が十分に考えられる)という、日本の環境省がおこなっている母と子10万組の調査の結果など、気になる例が次々と出てきている。

Posted by satoshimurakami