04170925
友人の飲み代をおごったことを、自分は恩を売ったなどとはまったく思わないし、なんなら寝たら忘れてるくらいのことなのだが、そういうことを恩着せがましく言ってきたりするひとのことを思い出すと、自分もそのように感じるべきなのではないかという謎の思考が働きはじめてしまう。いわば社会の中で生きてきたせいで染みついてしまった、「やられなければやられる」的な貧しい「大人」な感覚を、「子供みたいな理性」で押しとどめるようなこと。「軍隊はもたない」という理念を維持しようとする人にたいして「こっちがいい人でも、向こうはいい人とは限らない。ミサイル撃たれて国が滅びたらどうするんだ」という主張に対抗すること。人を出し抜こうとする人がいるせいで、わたしの生が阻害されることを、見過ごさないこと。