05202247
涼ちゃんが10日ほど前に体調を崩し、朝から晩まで咳が止まらず、夜も咳のせいでろくに眠れないという日が続いていた。熱はないがとにかく咳が辛そうで、病院に通って六種類も薬をもらっていたし、私も喉に良さそうな料理をつくったり友人に薦められたものを自然派食品の店に買いに行ったり、あれこれやってみたが、なかなか症状は改善しなかった。これだけ長いあいだ、誰かが調子を崩している様子を間近で見るのは初めての経験で、心配だったのだけど、7日目くらいから、もしかしたら快方にむかいつつあるのかなという兆候がみられてきて、このまま快くなるといいなと思っていた。
そして昨晩、不思議な夢を見た。私は自分の家の寝室で横になっていた。隣で寝ていた涼ちゃんが「蛇がいる!」と、布団から飛び起きた。「蛇の匂いがする」と言う。見ると、涼ちゃんの枕元から茶色い蛇(ヤマカガシのような模様をしていた)がにゅるにゅると出てきた。蛇はいったん窓から外へ出ていったが、急に踵を返して窓に向かって突進してきた。窓はもう閉まっていたので攻撃は届かなかったが、蛇はすごい剣幕で、明らかに怒っていた。次に黒い鳥が飛んできて、こちらも攻撃的な様子で睨みつけてきた、というところで目が覚めた。
そして今日、涼ちゃんはだいぶ調子が良さそうだ。昨日まではほとんど空気みたいな声しか出せなかったが、今日ははっきりと声に音が伴っている。この夢の話をしたら、「もしかしたら、蛇は喉の不調をあらわしていたのかも」と言った。