11月20日24時34分
昨日、香川県庁舎に行ってきた。丹下健三が設計した建物で、写真では何度か見ていたけれど、実物は初めて見た。コンクリートを使って日本家屋とか神社を思い出させるよあな作り込みが細かく行われていて、めっちゃ力強くてかっこいい建物だった。まわりのまちなみから完全に独立して存在している感じがした。
で、この建物を描こうと思ってやり始めてみたら、なんだか全然気分が乗らなくて途中でやめてしまった。
なんでか考えてみると、僕にとって建物の絵を描くということは、その対象に対する、何か攻撃めいた感情(僕たちの生活は閉じ込められている元凶の、この不動産というものを紙に小さく描ききるという攻撃的な感情がある)とか、僕自身大学で建築を専攻していたときに抱いた建築や建築家への不信感とか、そこで生活•仕事をしている人たちや、この名もない建物を記憶に刻むための描く行為とか、いろんなものが入り交じっているので、香川県庁舎のような有名な建築は、わざわざ僕が描きとる必要はないし、その建物が発するオーラも筆を邪魔する感覚があったかもしれない。なんにしても、僕がやらなくてもいいんじゃないかという気持ちが働いて、やる気が起きなかったのかもしれない。
9月までの、鬼のようなバイト生活で貯めた貯金で、いま生活できている。でもそれも残り少なくなってきた。
4月からの動きのために、3月までにまたお金をためなくてはいけないのだけど、入金予定は展示のギャラだけで、何か別にお金になる仕事を探さなくちゃいけないかなーと思っていた。
で、昨日キキさんがやってる古本屋「なタ書」に遊びに行ってみたら、なんと百貨店か何かの3月までの緊急雇用で、フォトショップのイラストレーターが使える人をさがしているという情報を教えてもらった。キキさんさすがやー!と思って、早速紹介をお願いしたのだけど、今日1日待っても連絡が無いので、キキさん忘れたかな〜それかもう人がいるのかなあ〜なんて思って、やっぱり自分で探したほうがいいのかなあと思っている。でももう少し待ってみる。
あと、一昨日税務署に行って「美術家」で個人事業主申請をしてきた。大分で小鷹さんと話して、申請を決めた。あっけないくらいすんなりと終わった