4月8日
朝、水上さんを学校まで見送り、その後神保町へ。
吉原の展示に来てくれた小田嶋くんが、いま居候しているビルへ向かう。
テナントビルの屋上にある部屋で寝泊まりしているらしく、家を最上階まで持ち上げた。外でみるとたいした大きさじゃないけれど、建物の中に入ると大きく見える。そういえば水上さんはこの現象を「IKEAと一緒だ」と言ってた。
そのあと、二人で近くの天丼屋さんにお昼ご飯を食べにいく。神保町はオフィス街なので、お昼時になるとどのお店も入り口に列ができる。僕たちも15分くらい待った。
夜に入った生姜焼き屋さんもそうだったのだけど、テーブルがコの字もしくはL字になっていて、吉野家みたいだった。回転率をあげるために、何人かでいっても、空いた席から座らせられる。"効率よく"おいしい天丼を食べられるようになっている。僕も、後ろに並んでいる人たちからのプレッシャーを感じながら天丼を食べる。
そのあと「目黒川沿いを歩く会」なるものが今日あるらしく、小田嶋君に誘われて一緒に行ってきた。
行ってみると、松戸で会ったことのある星さんが企画したっぽいイベント(?)だった。他に2人いた。僕は星さんしか知らなかったけど、2人は僕のことを知っていた。
あとでわかったのだけど、これはドラマトゥルクの長島確さんがやってる「つくりかた研究所」のリサーチの一環らしい。
川沿いを歩いていたら、巨大な円形のコンクリートの固まり(ビルの7階くらいはありそうな高さ)がいきなり川のそばに現れる。入ってみると、その屋上に庭園がつくられてて、ここがやばかった。ここは首都高の大橋ジャンクションをコンクリートで囲った上につくられた「目黒天空庭園」という施設だった。
人がわりとたくさんいて、親子連れが多かったのだけど、あまりに高いところにあるので、なんだか地に足がついてない感じ。すぐそばに超高いマンションが建っていて、そこの9階とも接続されている。遊ぶ子供たちや、話しているお母さんたちがみんな「嘘っぽく」みえた。高層マンションの高い階に住むのが幸せ、みたいな今の価値観は、完全にバランス感覚を崩していると思う。
これが案内図。この庭園のクライマックスとも言える「奥の庭」という場所が、想像を超えていた。写真はあえてのせない。
ジャンクションの壁に囲われた内側は、スポーツができる人工芝の広場になってる。小学生たちがサッカーやら野球やらをしていた。
家に帰ってからは、昨日の日記を更新して就寝。すでに肩こりがけっこうキテる。